noindexの意味とSEO効果|設定方法から注意点まで5分で理解できる実践マニュアル

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Webサイトを運営していると、検索結果に表示させたくないページが出てくることがあります。重複コンテンツや会員限定ページ、テスト中のページなど、検索エンジンにインデックスされると困るケースは意外と多いものです。そこで活用されるのが「noindex」という設定です。noindexを正しく理解し、適切に設定することで、検索エンジンからの評価を守りながら、サイト全体のSEO効果を高めることができます。本記事では、noindexの基本的な意味から具体的な設定方法、注意点まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

この記事でわかること

  • noindexの基本的な意味と仕組み

noindexは検索エンジンに対してページをインデックスしないよう指示するメタタグであり、設定したページは検索結果に表示されなくなります

  • noindexを設定すべきページの判断基準

重複コンテンツ、サンクスページ、検索結果ページ、テストページなど、検索価値の低いページにnoindexを設定することでサイト全体の評価向上が期待できます

  • noindexの具体的な設定方法と注意点

HTMLへの直接記述やWordPressプラグインを使った設定方法があり、重要なページへの誤設定を防ぐための確認作業が不可欠です

監修者情報

TechSuite株式会社
COO バクヤスAI事業統括

倉田 真太郎

大学在学中よりWEBディレクターとして実務経験を開始。生成AI活用型SEO記事代行事業を立ち上げ、同カテゴリ内で市場シェアNo.1を獲得。同サービスで20,000記事超のAIライティング実績。0から1年間で月間300万PVのメディアを立ち上げ、月間1億円超の売上創出に寄与した経験を有する。

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noindexの意味と仕組み

noindexとは、検索エンジンに対して特定のページをインデックス(検索データベースへの登録)しないよう指示するためのメタタグです。この設定を行うことで、該当ページは検索結果に表示されなくなります。

検索エンジンは、クローラーと呼ばれるプログラムを使ってWebサイトを巡回し、ページの情報を収集しています。収集された情報はインデックスに登録され、ユーザーが検索したときに適切なページが表示される仕組みになっています。noindexを設定すると、クローラーがページを訪れても、そのページの情報はインデックスに登録されません。

noindexの基本的な役割

noindexの最も重要な役割は、検索結果に表示させたくないページを確実に非表示にすることです。例えば、会員専用のマイページや購入完了後のサンクスページは、一般ユーザーに検索されても意味がありません。

また、サイト内に似たような内容のページが複数存在する場合、検索エンジンはどのページを優先すべきか判断に迷うことがあります。このような重複コンテンツ問題を解決する手段としても、noindexは有効に活用されています。

クローラーとの関係性

noindexを設定しても、検索エンジンのクローラーがページを訪問しなくなるわけではありません。クローラーはnoindexが設定されたページにも通常どおりアクセスし、そのページに含まれるリンクをたどって他のページへ移動することも可能です。

つまり、noindexは「インデックス登録を防ぐ」指示であり、「クローラーのアクセスを禁止する」指示ではないことを理解しておく必要があります。クローラーのアクセス自体を制限したい場合は、robots.txtでの設定が必要になります。

nofollowとの違い

noindexと混同されやすいのが「nofollow」です。nofollowは、クローラーに対してリンク先のページをたどらないよう指示するものです。noindexがページのインデックス登録を制御するのに対し、nofollowはリンクの評価伝達を制御します。

両者は目的が異なるため、状況に応じて使い分けることが大切です。例えば、広告リンクにはnofollowを設定し、管理画面へのログインページにはnoindexを設定するといった使い方が一般的です。

以下の表で、noindexとnofollowの違いを整理しておきましょう。

項目 noindex nofollow
主な目的 ページのインデックス登録を防ぐ リンク先への評価伝達を防ぐ
クローラーの挙動 ページは訪問するが登録しない リンク先をたどらない
設定場所 メタタグまたはHTTPヘッダー メタタグまたはリンク属性
使用例 サンクスページ、管理画面 広告リンク、外部リンク

noindexとnofollowは目的が全く異なります。インデックス制御にはnoindex、リンク評価制御にはnofollowと覚えておきましょう。

noindexのSEO効果

noindexを適切に活用することで、Webサイト全体のSEO効果を高めることができます。検索エンジンは、サイト内のすべてのページを評価対象としているため、質の低いページが多いとサイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

noindexを戦略的に使用することで、検索エンジンに評価してほしいページだけを効率よくインデックスさせることが可能になります。これにより、サイト全体の品質シグナルを向上させ、重要なページの検索順位改善につなげることができるのです。

クロールバジェットの最適化

検索エンジンは、各サイトに対してクロールに費やす時間やリソースに上限を設けています。これを「クロールバジェット」と呼びます。不要なページにクロールバジェットが消費されると、本当に重要なページがクロールされる頻度が下がってしまう可能性があります。

noindexを設定することで、重要度の低いページへのクロールリソースを節約し、価値の高いページに集中させることができます。特に、大規模なサイトや頻繁に更新されるサイトでは、クロールバジェットの最適化がSEOに大きな影響を与えることがあります。

重複コンテンツ対策

サイト内に類似したコンテンツが複数存在すると、検索エンジンはどのページを検索結果に表示すべきか判断に迷います。その結果、意図しないページが上位表示されたり、どのページも上位表示されなかったりする問題が発生することがあります。

重複コンテンツへの対策としては、canonicalタグの設定が一般的ですが、noindexも有効な選択肢の一つです。特に、検索結果に全く表示させる必要がない重複ページに対しては、noindexの設定が適しています。

サイト評価への影響

検索エンジンは、サイト全体の品質を総合的に評価しています。そのため、低品質なページが多いと、高品質なページの評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。

noindexで低品質ページをインデックスから除外することで、サイト全体の品質シグナルを改善し、重要なページの評価向上が期待できます。ただし、noindexを設定しすぎると、サイトの情報量が減少したとみなされる可能性もあるため、バランスが大切です。

noindexのSEO効果を以下にまとめました。

noindexによるSEO効果のポイント

  • クロールバジェットを重要ページに集中できる
  • 重複コンテンツによる評価分散を防げる
  • サイト全体の品質シグナルが改善する
  • 検索結果の精度が向上する

noindexは「使わない」のではなく「戦略的に使う」ことで、サイト全体のSEO効果を高められます。

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noindexを設定すべきページ

noindexは闇雲に設定するものではなく、明確な基準に基づいて設定すべきページを判断する必要があります。設定すべきページを見極めることで、SEO効果を最大限に引き出すことができます。

基本的な判断基準は、そのページが検索ユーザーにとって価値があるかどうかです。検索結果に表示されてもユーザーの役に立たないページ、あるいは表示されることで問題が生じるページがnoindex設定の候補となります。

サンクスページや完了画面

お問い合わせや購入の完了後に表示されるサンクスページは、noindexを設定すべき代表的なページです。このようなページは特定のアクションを完了したユーザーにのみ意味があり、検索から直接アクセスしても何の価値もありません。

サンクスページが検索結果に表示されると、ユーザーに混乱を与えるだけでなく、コンバージョン計測に悪影響を及ぼす可能性もあります。フォーム送信後の完了画面、決済完了ページ、会員登録完了ページなどは、必ずnoindexを設定しておくことをおすすめします。

サイト内検索結果

サイト内検索機能を実装している場合、検索結果ページにはnoindexを設定することが推奨されています。検索クエリごとに無限にURLが生成される可能性があり、検索エンジンのクロールリソースを無駄に消費してしまうためです。

また、サイト内検索結果ページは動的に生成されることが多く、コンテンツの質が安定しないという問題もあります。Googleも公式に、サイト内検索結果ページへのnoindex設定を推奨しています。

テストページや下書き

開発中のテストページや公開前の下書きページが誤ってインデックスされると、ユーザーに不完全な情報を提供してしまう恐れがあります。また、本番ページとの重複コンテンツ問題を引き起こす可能性もあります。

テスト環境や開発環境では、サイト全体にnoindexを設定しておくことが一般的な対策です。CMSの下書きや非公開ページについても、noindexが自動的に設定される仕組みになっているか確認しておくと安心です。

会員専用ページ

ログインが必要な会員専用ページは、一般の検索ユーザーがアクセスしても閲覧できません。このようなページが検索結果に表示されると、ユーザー体験を損なう原因となります。

マイページ、注文履歴、お気に入りリストなど、個人情報に関連するページは、セキュリティの観点からもnoindexを設定しておくことが望ましいです。

noindexを設定すべきページの一覧を以下の表にまとめました。

ページの種類 設定理由 優先度
サンクスページ 検索価値がなく、計測に悪影響
サイト内検索結果 無限にURLが生成される
テストページ 不完全な情報の公開防止
会員専用ページ ログイン必須でアクセス不可
管理画面 セキュリティ上の理由
印刷用ページ 重複コンテンツの防止

検索ユーザーにとって価値がないページかどうかを基準に、noindexの設定を判断していきましょう。

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noindexの設定方法

noindexの設定方法はいくつかありますが、最も一般的なのはHTMLのmetaタグを使用する方法です。また、HTTPヘッダーを使用する方法や、CMSのプラグインを活用する方法もあります。

サイトの構成や使用しているCMSに応じて、最適な設定方法を選択することが大切です。ここでは、それぞれの設定方法について具体的に解説していきます。

metaタグでの書き方

最も基本的なnoindexの設定方法は、HTMLのhead要素内にmetaタグを記述する方法です。以下のコードをnoindexを設定したいページのhead要素内に追加します。

metaタグによるnoindex設定は「<meta name=”robots” content=”noindex”>」という形式で記述します。この記述により、検索エンジンのクローラーに対してページをインデックスしないよう指示することができます。

nofollowも同時に設定したい場合は、content属性の値を「noindex, nofollow」のようにカンマ区切りで指定します。

HTTPヘッダーでの設定

PDFファイルや画像など、HTMLではないコンテンツにnoindexを設定したい場合は、HTTPヘッダーを使用します。X-Robots-Tagというヘッダーフィールドにnoindexを指定することで、HTML以外のファイルにも検索エンジンへの指示を送ることができます。

HTTPヘッダーでの設定は、サーバーの設定ファイル(.htaccessなど)を編集するか、プログラムで動的にヘッダーを出力する必要があります。設定方法は使用しているサーバー環境によって異なるため、サーバー管理者に確認することをおすすめします。

WordPressでの設定

WordPressを使用している場合は、SEOプラグインを活用することで、簡単にnoindexを設定できます。代表的なプラグインとしては、Yoast SEO、All in One SEO、Rank Mathなどがあります。

SEOプラグインを使用すると、投稿や固定ページの編集画面から個別にnoindexを設定できるため、HTMLの知識がなくても簡単に操作できます。また、カテゴリーページやタグページなど、特定の種類のページに一括でnoindexを設定する機能も備わっています。

主なWordPressプラグインでの設定場所を以下に示します。

WordPressでnoindexを設定する手順

  • SEOプラグインをインストール・有効化する
  • 投稿編集画面のSEO設定セクションを開く
  • 「検索エンジンにインデックスさせない」をオンにする
  • 設定を保存して公開する

設定後の確認方法

noindexを設定した後は、正しく設定されているか確認することが重要です。確認方法としては、ブラウザの開発者ツールでHTMLソースを確認する方法と、Google Search Consoleを使用する方法があります。

開発者ツールを使用する場合は、該当ページを開いてF12キーを押し、head要素内にnoindexのmetaタグが含まれているか確認します。Search Consoleでは、URL検査ツールを使用することで、Googleがそのページをどのように認識しているかを確認できます。

設定方法を覚えたら、必ず確認作業も行いましょう。設定ミスは思わぬSEOトラブルの原因になります。

noindex設定の注意点

noindexは便利な機能ですが、誤った使い方をすると、検索トラフィックの減少やSEO上の問題を引き起こす可能性があります。設定前に注意点を理解し、慎重に運用することが大切です。

特に、重要なページへの誤設定は深刻な影響を及ぼすため、設定の前後で十分な確認作業を行う必要があります。ここでは、noindex設定における主な注意点を解説します。

重要ページへの誤設定

noindexの最も大きなリスクは、重要なページに誤って設定してしまうことです。トップページや主要なコンテンツページにnoindexが設定されると、検索結果から完全に消えてしまい、検索トラフィックが激減する可能性があります。

サイト全体へのnoindex設定は特に危険であり、一度インデックスから削除されると、再度インデックスされるまでに時間がかかることがあります。テスト環境から本番環境への移行時に、noindexの設定が残ったままになっているケースも見られるため、注意が必要です。

robots.txtとの使い分け

noindexとrobots.txtは、どちらも検索エンジンの挙動を制御するための手段ですが、その効果は異なります。robots.txtでクローラーのアクセスをブロックしても、他のページからのリンクがあれば、そのページがインデックスされる可能性があります。

確実にインデックスを防ぎたい場合は、robots.txtではなくnoindexを使用することが推奨されています。ただし、noindexを設定するには、クローラーがページにアクセスできる必要があるため、robots.txtでアクセスをブロックしながらnoindexを設定しても、noindexは認識されません。

両者の特徴を以下の表で比較します。

項目 noindex robots.txt
クローラーのアクセス 許可する ブロックする
インデックス制御 確実に防げる 防げない場合がある
リンクからの登録 防げる 防げない
設定の即時反映 比較的早い 比較的早い

noindexの解除手順

noindexを設定したページを再びインデックスさせたい場合は、設定を解除するだけでは不十分な場合があります。解除後、Googleに再クロールをリクエストすることで、インデックス登録を促進できます。

noindexを解除した後は、Google Search ConsoleのURL検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」を実行することをおすすめします。ただし、再インデックスには数日から数週間かかることがあるため、余裕を持った対応が必要です。

noindex解除時のチェック項目を以下にまとめました。

noindex解除後のチェックリスト

  • metaタグからnoindexが削除されているか確認
  • HTTPヘッダーにX-Robots-Tagが残っていないか確認
  • Search Consoleでインデックス登録をリクエスト
  • 数日後にインデックス状況を再確認

noindexは慎重に扱う必要があります。設定前後の確認を徹底して、トラブルを未然に防ぎましょう!

よくある質問

noindexに関して、初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

noindexを設定するとページは削除されますか?

いいえ、noindexを設定してもページ自体は削除されません。検索結果に表示されなくなるだけで、URLを直接入力したり、サイト内のリンクからアクセスしたりすれば、引き続きページを閲覧することができます。

noindexを設定したページはクローラーにアクセスされなくなりますか?

いいえ、noindexを設定してもクローラーは引き続きページにアクセスします。noindexはインデックス登録を防ぐ指示であり、クローラーのアクセスを禁止する指示ではありません。クローラーのアクセス自体を制限したい場合は、robots.txtを使用する必要があります。

noindexの設定が反映されるまでどのくらいかかりますか?

noindexの設定が検索結果に反映されるまでの時間は、サイトによって異なります。一般的には数日から数週間程度かかることがあります。Google Search ConsoleのURL検査ツールを使用して再クロールをリクエストすることで、反映を早めることができる場合もあります。

すべてのタグページにnoindexを設定すべきですか?

必ずしもすべてのタグページにnoindexを設定する必要はありません。タグページにユニークな価値があり、検索ユーザーの役に立つ内容であれば、インデックスさせても問題ありません。ただし、タグページの内容が薄い場合や、カテゴリーページと重複している場合は、noindexを検討する価値があります。

まとめ

noindexは、検索エンジンに対してページをインデックスしないよう指示するメタタグです。適切に活用することで、サイト全体のSEO効果を高め、検索エンジンからの評価を向上させることができます。

noindexを設定すべきページとしては、サンクスページ、サイト内検索結果、テストページ、会員専用ページなどが挙げられます。これらのページは検索ユーザーにとって価値が低く、インデックスされることでサイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

設定方法はHTMLのmetaタグを使用する方法が最も一般的であり、WordPressではSEOプラグインを活用することで簡単に設定できます。ただし、重要なページへの誤設定には十分注意し、設定前後の確認作業を徹底することが大切です。

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