INPとは?Core Web Vitalsの新指標を計測方法から改善方法まで徹底解説

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2024年3月、Googleは「INP(Interaction to Next Paint)」をCore Web Vitalsの正式指標として採用しました。これまで使用されていたFID(First Input Delay)に代わり、ユーザー体験をより正確に測定する新たな基準として注目を集めています。INPとは、ユーザーがページ上で操作してから視覚的な反応が表示されるまでの応答性を測定する指標です。クリックやタップ、キーボード入力などの操作に対してページがどれだけ素早く反応するかを評価します。SEOにおいてもINPの重要性は高まっており、検索順位に影響を与える要因の一つとなっています。本記事では、INPとは何かという基本的な概念から、計測方法、改善方法まで詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • INPとは何か、FIDとの違い

INPはページ全体のインタラクション応答性を測定する指標で、FIDが初回操作のみを対象としていたのに対し、すべての操作を評価対象とします

  • INPの計測方法とツール

PageSpeed InsightsやChrome DevToolsなど、複数のツールを活用してINPを正確に計測できます

  • INPを改善する具体的な方法

JavaScriptの最適化やメインスレッドのブロック軽減など、実践的な改善手法を学べます

目次
監修者情報

TechSuite株式会社
COO バクヤスAI事業統括

倉田 真太郎

大学在学中よりWEBディレクターとして実務経験を開始。生成AI活用型SEO記事代行事業を立ち上げ、同カテゴリ内で市場シェアNo.1を獲得。同サービスで20,000記事超のAIライティング実績。0から1年間で月間300万PVのメディアを立ち上げ、月間1億円超の売上創出に寄与した経験を有する。

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INPとは何かを理解する

INP(Interaction to Next Paint)とは、Webページにおけるユーザーの操作に対する応答性を測定する指標です。ユーザーがクリック、タップ、キーボード入力などの操作を行ってから、その結果が画面上に視覚的に反映されるまでの時間を計測します。

Googleは2024年3月にINPをCore Web Vitalsの正式指標として導入しました。これにより、これまで使用されていたFID(First Input Delay)は役目を終え、INPが新たな応答性指標となっています。

INPの基本的な仕組み

INPはユーザーがページ上で行うすべてのインタラクションを監視し、その中で最も遅い応答時間を基準として評価します。具体的には、マウスクリック、タッチスクリーンのタップ、物理キーボードやスクリーンキーボードのキー入力が対象となります。

ホバー操作やスクロール操作はINPの計測対象外です。これは、これらの操作がユーザーの意図的なインタラクションとは異なる性質を持つためです。

INPの評価基準

INPの評価は、応答時間に応じて「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定されます。以下の表で基準値を確認できます。

評価 応答時間 ユーザー体験
良好(Good) 200ミリ秒以下 ほぼ瞬時に反応
改善が必要(Needs Improvement) 200〜500ミリ秒 やや遅延を感じる
不良(Poor) 500ミリ秒超 明らかな遅延

200ミリ秒以下であれば、ユーザーはほぼ瞬時に反応があると感じます。この数値を目標にすることで、快適なユーザー体験を提供できます。

INPとFIDの違い

INPとFIDの最大の違いは、計測対象となるインタラクションの範囲です。FIDは最初の操作のみを対象としていましたが、INPはページ滞在中のすべての操作を評価対象とします。

また、FIDは「入力遅延」のみを計測していたのに対し、INPは入力遅延に加えて処理時間と描画時間も含めた総合的な応答時間を測定します。これにより、ユーザーが実際に体感する応答性をより正確に把握できるようになりました。

項目 FID INP
計測対象 最初の操作のみ すべての操作
計測内容 入力遅延のみ 入力遅延+処理時間+描画時間
良好の基準値 100ミリ秒以下 200ミリ秒以下

このように、INPはFIDよりも包括的で実用的な指標として設計されています。

INPはページ全体の応答性を測る指標なので、FIDよりもユーザー体験を正確に評価できます。SEO対策としても重要性が高まっているので、しっかり理解しておきましょう。

INPが重要視される理由

INPがCore Web Vitalsの正式指標として採用された背景には、ユーザー体験の質をより正確に評価したいというGoogleの意図があります。Webサイトの成功において、ユーザーの満足度は非常に重要な要素です。

応答性の低いページでは、ユーザーが操作しても反応がないように感じ、ストレスを感じたり離脱したりする原因となります。INPを改善することで、ユーザーの満足度向上とSEO効果の両方が期待できます。

SEOへの影響

INPはCore Web Vitalsの一部として、Googleの検索ランキング要因に含まれています。そのため、INPスコアが悪いサイトは、検索順位に悪影響を受ける可能性があります。

ただし、INPはランキング要因の一つにすぎません。コンテンツの質やユーザーの検索意図との一致など、他の要因も総合的に評価されます。INPだけを改善すれば順位が上がるわけではありませんが、競合サイトとの差別化要因となり得ます。

ユーザー体験への影響

応答性の良いサイトでは、ユーザーがストレスなく操作を完了できます。ボタンをクリックしたらすぐに反応がある、フォームに入力したらスムーズに処理されるといった体験は、ユーザーの信頼感を高めます。

特にECサイトやフォームを多用するサービスサイトでは、INPの改善がコンバージョン率の向上につながる可能性があります。ユーザーが途中で離脱する原因の一つに、操作への反応の遅さが挙げられるためです。

モバイル環境での重要性

モバイルデバイスはデスクトップと比較して処理能力が限られています。そのため、同じWebページでもモバイルではINPスコアが悪化しやすい傾向があります。

Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイルでのユーザー体験が特に重視されています。モバイルユーザーが快適に操作できるようINPを最適化することは、現代のWeb運営において重要な課題です。

INPが重要な理由をまとめると以下のとおりです。

  • Core Web Vitalsとして検索ランキングに影響する
  • ユーザーの満足度とコンバージョン率に関係する
  • モバイルファーストの時代において特に重要

INPの改善は、SEO対策とユーザー体験向上の両面で効果が期待できます。特にモバイルユーザーが多いサイトでは、優先的に取り組むべき課題でしょう。

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INPの計測方法を解説

INPを改善するためには、まず現状のスコアを正確に把握する必要があります。Googleが提供する公式ツールを中心に、複数の計測方法を活用することで、より正確な分析が可能になります。

INPの計測には「フィールドデータ」と「ラボデータ」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが大切です。

PageSpeed Insightsでの計測

PageSpeed Insightsは、INPを計測する最も基本的なツールです。URLを入力するだけで、そのページのCore Web Vitalsスコアを確認できます。

PageSpeed Insightsでは、実際のユーザーデータ(フィールドデータ)とシミュレーションデータ(ラボデータ)の両方を確認できます。フィールドデータはChrome User Experience Report(CrUX)から取得されており、過去28日間の実ユーザーの体験を反映しています。

Google Search Consoleでの確認

Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートでは、サイト全体のCore Web Vitalsの状況を一覧で確認できます。どのページに問題があるかを効率的に把握するのに適しています。

Search Consoleでは、INPを含むCore Web Vitalsの問題があるページがグループ化されて表示されます。これにより、優先的に改善すべきページを特定しやすくなります。

Chrome DevToolsでの詳細分析

Chrome DevToolsのパフォーマンスパネルを使用すると、INPに影響を与えている具体的な処理を特定できます。開発者向けの詳細な分析ツールですが、根本的な原因を突き止めるには非常に有効です。

DevToolsでは、どのJavaScriptがメインスレッドをブロックしているか、どのイベントハンドラが遅延を引き起こしているかなど、技術的な詳細を確認できます。

web-vitalsライブラリの活用

Googleが提供するweb-vitalsライブラリを使用すると、自サイトでリアルタイムにINPを計測できます。計測したデータをGoogle Analyticsなどに送信することで、より詳細な分析が可能になります。

このライブラリを導入することで、フィールドデータの取得精度が向上し、ユーザー属性やデバイス別の傾向分析なども行えるようになります。

ツール名 データの種類 主な用途
PageSpeed Insights フィールド+ラボ 基本的な計測と診断
Google Search Console フィールド サイト全体の状況把握
Chrome DevTools ラボ 詳細な原因分析
web-vitalsライブラリ フィールド リアルタイム計測

複数のツールを組み合わせることで、INPの現状把握と改善点の特定がより正確に行えます。

まずはPageSpeed Insightsで現状を確認し、問題があればChrome DevToolsで詳細を分析するという流れがおすすめです。

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INPを改善する具体的な方法

INPの改善には、技術的なアプローチが必要になります。主な原因はJavaScriptの処理に起因することが多く、適切な最適化を行うことでスコアを大幅に改善できる可能性があります。

ここでは、INPを改善するための具体的な方法を解説します。サイトの状況に応じて、優先度の高いものから取り組んでいくことをおすすめします。

メインスレッドの負荷軽減

INP改善で最も重要なのは、メインスレッドのブロック時間を短縮することです。ブラウザのメインスレッドがJavaScriptの処理で占有されていると、ユーザーの操作に反応できなくなります。

長時間実行されるJavaScriptタスクを分割し、小さな単位で処理することで、メインスレッドの応答性を維持できます。具体的には、50ミリ秒を超えるタスクを分割することが推奨されています。

不要なJavaScriptの削除

使用されていないJavaScriptやCSSは、ページの読み込みと処理を遅延させる原因となります。Chrome DevToolsのカバレッジ機能を使用して、実際に使用されているコードを特定し、不要なコードを削除することが効果的です。

特にサードパーティのスクリプトは、INPに大きな影響を与えることがあります。広告スクリプトやアナリティクスツールなど、本当に必要なものだけを残すことを検討しましょう。

遅延読み込みの実装

すべてのJavaScriptを最初に読み込むのではなく、必要になったタイミングで読み込む遅延読み込み(Lazy Loading)を実装することで、初期のメインスレッド負荷を軽減できます。

画像やiframeの遅延読み込みも、間接的にINPの改善に貢献します。これらのリソースの処理がメインスレッドを圧迫することがあるためです。

イベントハンドラの最適化

クリックやタップなどのイベントに対するハンドラ処理が重い場合、INPスコアが悪化します。イベントハンドラ内の処理を最小限に抑え、重い処理は非同期で実行するようにしましょう。

また、イベントリスナーの登録数が多すぎると、それ自体がパフォーマンスの問題を引き起こすことがあります。不要なイベントリスナーは削除することが望ましいです。

INP改善のチェックリストです。

  • 50ミリ秒を超える長いタスクを分割しているか
  • 使用していないJavaScriptを削除しているか
  • サードパーティスクリプトを最小限にしているか
  • 遅延読み込みを適切に実装しているか
  • イベントハンドラを最適化しているか

INPの改善は一度で完了するものではありません。計測と改善を繰り返しながら、継続的に最適化を進めていくことが大切です!

INP改善の実践的なポイント

INPを効果的に改善するためには、技術的な知識だけでなく、優先順位の付け方や継続的な監視の仕組みも重要です。ここでは、実務で役立つ実践的なポイントを解説します。

改善作業を効率的に進めるためのアプローチと、長期的にINPを維持するための考え方を紹介します。

優先度の決め方

INP改善は、アクセス数が多く、インタラクションが頻繁に発生するページから優先的に取り組むことが効果的です。トップページや主要なランディングページ、コンバージョンに直結するページなどが対象となります。

Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートで、INPに問題があるページを確認し、そのページの重要度と合わせて優先順位を決定しましょう。

改善効果の検証方法

INPの改善効果を検証するには、改善前後のスコアを比較する必要があります。ただし、フィールドデータは過去28日間の平均であるため、改善が反映されるまでに時間がかかる点に注意が必要です。

ラボデータ(PageSpeed InsightsやChrome DevTools)で即座に効果を確認し、フィールドデータで実際のユーザー体験への影響を長期的に追跡するという使い分けが効果的です

継続的な監視の重要性

INPは一度改善しても、新機能の追加やサードパーティスクリプトの変更などによって悪化することがあります。定期的にスコアを確認し、問題が発生したら早期に対処する体制を整えておくことが大切です。

web-vitalsライブラリとGoogle Analyticsを連携させることで、INPの推移をダッシュボードで監視する仕組みを構築できます。異常値が検出されたらアラートを発するような設定も有効です。

開発プロセスへの組み込み

INPを持続的に良好な状態に保つためには、開発プロセスにパフォーマンステストを組み込むことが重要です。新しいコードをリリースする前にINPへの影響を確認する仕組みがあれば、問題の発生を未然に防げます。

Lighthouse CIなどのツールを使用して、CI/CDパイプラインにパフォーマンスチェックを組み込むことも検討に値します。

INP改善を継続的に行うためのポイントです。

  • 重要度の高いページから優先的に改善する
  • ラボデータとフィールドデータを使い分ける
  • 定期的な監視体制を構築する
  • 開発プロセスにパフォーマンステストを組み込む

INP改善は一度きりの作業ではなく、継続的な取り組みが必要です。監視と改善のサイクルを回し続けることで、良好なユーザー体験を維持できますよ。

よくある質問

INPとFIDは何が違いますか?

FIDは最初の操作に対する入力遅延のみを計測していましたが、INPはページ滞在中のすべての操作を対象とし、入力遅延に加えて処理時間と描画時間も含めた総合的な応答時間を測定します。これにより、ユーザーが実際に体感する応答性をより正確に評価できるようになりました。

INPが悪いとSEOに影響しますか?

INPはCore Web Vitalsの一部として、Googleの検索ランキング要因に含まれています。INPスコアが悪いサイトは検索順位に悪影響を受ける可能性がありますが、コンテンツの質など他の要因も総合的に評価されるため、INPだけで順位が決まるわけではありません。

INPを改善するための最も効果的な方法は何ですか?

最も効果的な方法は、メインスレッドのブロック時間を短縮することです。50ミリ秒を超える長いJavaScriptタスクを分割し、不要なスクリプトを削除し、サードパーティスクリプトを最小限に抑えることで、INPを大幅に改善できる可能性があります。

INPの改善効果はいつ頃確認できますか?

ラボデータ(PageSpeed InsightsやChrome DevTools)では改善直後に効果を確認できます。一方、フィールドデータ(CrUX)は過去28日間の平均であるため、改善が完全に反映されるまでに数週間かかることがあります。

まとめ

INPとは、ユーザーがWebページ上で操作してから視覚的な反応が表示されるまでの応答性を測定する指標です。2024年3月にCore Web Vitalsの正式指標として採用され、SEOにおいても重要な要素となっています。

INPの評価基準は、200ミリ秒以下が「良好」、200〜500ミリ秒が「改善が必要」、500ミリ秒超が「不良」と定められています。PageSpeed InsightsやGoogle Search Console、Chrome DevToolsなどのツールを活用して現状を把握することが改善の第一歩です。

INPを改善するためには、メインスレッドの負荷軽減、不要なJavaScriptの削除、遅延読み込みの実装、イベントハンドラの最適化などの技術的なアプローチが必要になります。継続的な監視体制を構築し、開発プロセスにパフォーマンステストを組み込むことで、良好なユーザー体験を維持していきましょう。

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