Googleサーチコンソールは、Webサイトの検索パフォーマンスを把握するうえで欠かせないツールです。しかし、標準の管理画面では過去16か月分のデータしか保持されず、詳細な分析には限界があります。そこで注目されているのが、サーチコンソールとBigQueryの連携です。BigQueryに検索データをエクスポートすることで、長期間のデータ保存や高度なクエリ分析が可能になります。本記事では、サーチコンソールとBigQueryを連携するための設定手順から、実際のデータ活用方法まで詳しく解説します。SEO担当者やデータアナリストの方々が、検索データをより深く理解し、効果的なSEO施策につなげるためのノウハウをお伝えします。
- サーチコンソールとBigQueryを連携するメリット
16か月を超える長期データの保存と、SQLによる高度な分析が実現できます
- BigQueryへのエクスポート設定手順
Google Cloud Platformのプロジェクト作成からデータ連携完了まで、具体的なステップを解説します
- 検索データの実践的な活用方法
クエリ分析やページパフォーマンス評価など、SEO改善に役立つ具体的な活用術を紹介します
サーチコンソールでBigQuery連携するメリット
サーチコンソールとBigQueryを連携することで、標準の管理画面では得られない多くのメリットがあります。データ分析の幅が大きく広がり、より戦略的なSEO施策を立案できるようになります。
まず最大のメリットは、データ保持期間の制限がなくなることです。通常のサーチコンソールでは過去16か月分のデータしか閲覧できませんが、BigQueryにエクスポートすれば無期限でデータを保存できます。これにより、年単位でのトレンド分析や季節変動の把握が可能になります。
長期データ保存の重要性
16か月を超えるデータを保持することで、前年同期比較や複数年にわたるSEOトレンドの分析が実現できます。季節性のあるキーワードや、アルゴリズムアップデートの影響を長期的に追跡することも可能です。
また、サイトリニューアルやドメイン移行などの大きな変更があった場合でも、過去のデータを参照して効果検証ができます。経年でのパフォーマンス変化を把握することは、効果的なSEO戦略を立てるうえで非常に重要です。
SQLによる柔軟な分析
BigQueryではSQLを使用してデータを自由に加工・分析できます。サーチコンソールの管理画面では実現できない複雑なクエリや、複数条件でのフィルタリングが可能になります。
たとえば、特定のクリック数以上のキーワードだけを抽出したり、掲載順位の変動が大きいページを自動で検出したりできます。データアナリストやエンジニアと連携した高度な分析ワークフローを構築できる点も大きな利点です。
他データとの統合分析
BigQueryは他のGoogleサービスとの連携が容易です。Google AnalyticsのデータやGoogle広告のデータとサーチコンソールのデータを組み合わせた統合分析が可能になります。
検索流入からコンバージョンまでの一気通貫した分析により、SEO施策の真のビジネスインパクトを測定できます。複数のデータソースを掛け合わせることで、より精度の高い意思決定が実現します。
以下の表は、標準のサーチコンソールとBigQuery連携後の機能比較をまとめたものです。
| 機能 | 標準サーチコンソール | BigQuery連携後 |
|---|---|---|
| データ保持期間 | 16か月 | 無制限 |
| データ分析方法 | 管理画面のフィルタ | SQL |
| 他データとの統合 | 制限あり | 柔軟に可能 |
| エクスポート形式 | CSV、Googleスプレッドシート | 多様な形式に対応 |
このように、BigQuery連携によってデータ活用の可能性が大きく広がります。次のセクションでは、実際の連携設定手順について詳しく説明します。

BigQuery連携の最大の魅力は、データ保持期間の制限がなくなることです。長期的なSEO戦略を立てるなら、ぜひ導入を検討しましょう。
サーチコンソールをBigQueryに連携する設定手順
サーチコンソールとBigQueryの連携は、いくつかのステップを踏むことで実現できます。初めての方でも順を追って設定すれば、スムーズに連携を完了できます。
連携の前提として、Google Cloud Platform(GCP)のアカウントとサーチコンソールへのアクセス権限が必要です。また、対象サイトのオーナー権限を持っていることが条件となります。
GCPプロジェクトの準備
最初に、Google Cloud Platformでプロジェクトを作成します。すでにプロジェクトがある場合は、そのプロジェクトを使用することもできます。
GCPコンソールにログインし、新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを選択してBigQuery APIを有効化します。プロジェクト名は管理しやすい名称をつけておくことをおすすめします。
GCPプロジェクト作成時のチェックポイント
- 請求先アカウントが設定されているか確認する
- BigQuery APIが有効化されているか確認する
- 適切なIAM権限が付与されているか確認する
サーチコンソールでの設定
次に、サーチコンソールの管理画面からBigQueryエクスポートを設定します。サーチコンソールにログインし、対象のプロパティを選択してください。
左側のメニューから「設定」を選び、「一括データエクスポート」セクションを見つけます。「BigQueryにエクスポートを設定」をクリックし、先ほど作成したGCPプロジェクトを選択することで連携設定が開始されます。
データセットの作成と確認
エクスポート設定を完了すると、BigQuery上に自動的にデータセットが作成されます。データセットには「searchconsole」という名前が付けられることが一般的です。
初回のデータエクスポートには時間がかかる場合があります。設定完了後、24〜48時間程度でデータがBigQueryに反映されますので、焦らず待ちましょう。データが正常にエクスポートされているかは、BigQueryコンソールで確認できます。
以下の表は、エクスポートされる主要なデータテーブルの概要です。
| テーブル名 | 含まれるデータ | 更新頻度 |
|---|---|---|
| searchdata_site_impression | サイト全体の検索パフォーマンス | 日次 |
| searchdata_url_impression | URL単位の検索パフォーマンス | 日次 |
データセットが正常に作成されれば、連携設定は完了です。次のセクションでは、実際のデータ構造について詳しく見ていきます。

設定自体は数ステップで完了します。GCPプロジェクトの準備さえ整えば、あとはサーチコンソールの画面から簡単に連携できますよ。
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BigQueryに保存されるデータ構造
サーチコンソールからBigQueryにエクスポートされるデータは、特定の構造を持っています。この構造を理解することで、効果的なクエリを作成できるようになります。
エクスポートされるデータは主に2つのテーブルに分かれています。それぞれのテーブルには、検索パフォーマンスに関するさまざまな指標が含まれています。
サイトインプレッションテーブル
searchdata_site_impressionテーブルには、サイト全体の検索パフォーマンスデータが格納されます。このテーブルでは、日付、クエリ、国、デバイスタイプごとの表示回数やクリック数を確認できます。
主要なカラムには、data_date(日付)、query(検索クエリ)、country(国)、device(デバイス)、impressions(表示回数)、clicks(クリック数)、sum_position(掲載順位の合計)などがあります。
URLインプレッションテーブル
searchdata_url_impressionテーブルには、URL単位での詳細なパフォーマンスデータが格納されます。ページごとの検索パフォーマンスを把握したい場合に活用します。
URLごとのクリック数や表示回数を分析することで、どのページが検索流入に貢献しているかを正確に把握できます。また、is_anonymized_queryというカラムがあり、プライバシー保護のため匿名化されたクエリかどうかを判別できます。
データの更新タイミング
BigQueryへのデータエクスポートは日次で行われます。通常、サーチコンソールのデータは2〜3日の遅延があるため、BigQueryに反映されるタイミングも同様の遅延が発生します。
データの鮮度を考慮しながら分析を行うことが重要です。リアルタイムの分析には向いていませんが、中長期的なトレンド分析には十分な精度を持っています。
以下の表は、主要なカラムとその説明をまとめたものです。
| カラム名 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|
| data_date | DATE | データの日付 |
| query | STRING | 検索クエリ |
| impressions | INTEGER | 表示回数 |
| clicks | INTEGER | クリック数 |
| sum_position | FLOAT | 掲載順位の合計 |
データ構造を理解することで、必要な情報を効率的に抽出できるようになります。次のセクションでは、具体的な活用方法について解説します。

データ構造を理解しておくと、SQLクエリの作成がスムーズになります。まずは主要なカラムの意味を把握しておくことが大切でしょう。
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サーチコンソールのBigQueryデータ活用術
BigQueryに蓄積されたサーチコンソールのデータは、さまざまな方法で活用できます。ここでは、SEO改善に役立つ具体的な分析手法と活用例を紹介します。
SQLの基本的な知識があれば、多様な切り口でデータを分析できます。目的に応じたクエリを作成し、効果的なSEO施策につなげていきましょう。
キーワードパフォーマンス分析
最も基本的な活用方法は、キーワード(クエリ)ごとのパフォーマンス分析です。クリック数や表示回数の多いキーワードを抽出し、注力すべきキーワードを特定できます。
さらに、CTR(クリック率)や平均掲載順位を計算することで、改善余地のあるキーワードを発見できます。たとえば、表示回数は多いがCTRが低いキーワードは、タイトルやメタディスクリプションの改善で成果向上が期待できます。
キーワード分析で確認すべきポイント
- クリック数上位のキーワードを把握する
- CTRが低いキーワードを特定する
- 掲載順位の変動が大きいキーワードを監視する
- 新規で獲得したキーワードを確認する
ページパフォーマンスの評価
URLインプレッションテーブルを使用することで、ページ単位でのパフォーマンス評価が可能です。どのページが検索流入に貢献しているかを明確に把握できます。
パフォーマンスが低下しているページを早期に発見し、コンテンツの改善やリライトの優先順位を決定する際に役立ちます。また、新規公開したコンテンツのパフォーマンス推移を追跡することもできます。
時系列でのトレンド分析
BigQueryの強みは、長期間のデータを保持できる点です。月次や週次でのトレンド分析により、検索パフォーマンスの変化を把握できます。
前年同月比較や季節変動の分析が可能になり、より正確な予測と計画立案ができます。アルゴリズムアップデートの影響を長期的に追跡することで、サイト全体のSEO健全性を評価できます。
デバイス別分析の実践
デバイスごとの検索パフォーマンスを分析することで、モバイルとデスクトップでの違いを把握できます。デバイス別の最適化施策を立案する際に有用なデータです。
モバイルファーストインデックスの時代において、デバイス別の詳細分析は重要度を増しています。モバイルでのCTRが低い場合は、モバイル向けのタイトルやスニペットの最適化を検討する必要があります。
以下の表は、分析目的とそれに適した分析手法をまとめたものです。
| 分析目的 | 使用テーブル | 主な指標 |
|---|---|---|
| キーワード発見 | site_impression | クリック数、表示回数 |
| ページ評価 | url_impression | URL別クリック数 |
| トレンド把握 | 両テーブル | 日付別集計値 |
| デバイス最適化 | site_impression | デバイス別CTR |
これらの分析を定期的に行うことで、データに基づいたSEO施策を継続的に実施できます。

データ活用のポイントは、目的に応じた分析を定期的に行うことです。まずはキーワード分析から始めて、徐々に分析の幅を広げていきましょう!
BigQuery連携の注意点と費用
サーチコンソールとBigQueryの連携には、いくつかの注意点があります。事前に把握しておくことで、スムーズな運用が可能になります。
特に費用面については、事前に理解しておくことが重要です。BigQueryは従量課金制のサービスであるため、使い方によってはコストが発生します。
費用体系の理解
BigQueryの費用は、データのストレージ料金とクエリ実行時の処理料金で構成されます。毎月一定量の無料枠が提供されており、小規模なサイトであれば無料枠内で運用できることが多いです。
ストレージ料金は、保存しているデータ量に応じて課金されます。クエリ料金は、処理したデータ量に基づいて計算されます。効率的なクエリを書くことで、コストを抑えることができます。
費用を抑えるためのポイント
- 必要なカラムのみを選択してクエリを実行する
- 日付でフィルタリングしてデータ範囲を限定する
- クエリ実行前にドライランで処理量を確認する
- 定期的にクエリスケジュールを見直す
データの匿名化について
サーチコンソールのデータには、プライバシー保護のため一部のクエリが匿名化されています。検索ボリュームが少ないクエリや、個人を特定できる可能性のあるクエリは非表示になります。
匿名化されたデータは分析から除外されるため、すべての検索クエリを網羅的に分析できるわけではないことを理解しておく必要があります。
権限管理の重要性
BigQueryのデータには、検索クエリという機密性の高い情報が含まれています。適切なアクセス権限を設定し、必要な人だけがデータにアクセスできるようにしましょう。
IAM(Identity and Access Management)を活用して、閲覧権限と編集権限を分けて管理することをおすすめします。定期的に権限設定を見直し、不要なアクセス権限は削除することがセキュリティ上重要です。
以下の表は、BigQuery利用時の主な注意点をまとめたものです。
| 注意点 | 詳細 | 対策 |
|---|---|---|
| 費用発生 | ストレージとクエリに課金 | 効率的なクエリ設計 |
| データ匿名化 | 一部クエリが非表示 | 制限を理解して分析 |
| 権限管理 | 機密情報を含む | IAMで適切に制御 |
| データ遅延 | 2〜3日の遅延あり | 遅延を考慮した分析 |
これらの注意点を踏まえたうえで、BigQuery連携を効果的に活用していきましょう。

費用と権限管理は運用開始前にしっかり確認しておきたいポイントです。無料枠を活用しながら、コストを意識した運用を心がけましょう。
よくある質問
- サーチコンソールとBigQueryの連携に費用はかかりますか
-
BigQueryは従量課金制ですが、毎月一定量の無料枠が提供されています。小規模なサイトであれば無料枠内で運用できることが多く、大規模なサイトでもストレージ料金とクエリ実行料金を効率的に管理することでコストを抑えられます。
- 連携設定後、データはいつから確認できますか
-
初回のデータエクスポートには24〜48時間程度かかります。その後は日次でデータが更新されますが、サーチコンソール自体のデータ遅延(2〜3日)があるため、リアルタイムのデータ確認はできません。
- SQLの知識がなくてもBigQueryを活用できますか
-
基本的なSQLの知識があるとより効果的に活用できますが、BigQueryコンソールには初心者向けのUIも用意されています。また、LookerStudioと連携することで、SQLを書かずにビジュアル分析することも可能です。
- 複数のサイトのデータを一つのBigQueryで管理できますか
-
はい、可能です。同じGCPプロジェクト内に複数のサーチコンソールプロパティからデータをエクスポートできます。各サイトのデータは別々のデータセットとして管理されるため、混同することなく分析できます。
まとめ
サーチコンソールとBigQueryの連携は、SEO分析の可能性を大きく広げる手法です。16か月という標準のデータ保持期間の制限を超えて、長期的なトレンド分析や高度なデータ活用が可能になります。
連携設定自体は、GCPプロジェクトの準備とサーチコンソールでの設定という比較的シンプルなステップで完了できます。SQLを活用することで、キーワード分析やページパフォーマンス評価など、目的に応じた柔軟な分析が実現します。
費用面や権限管理など注意すべき点はありますが、適切に運用すればコストを抑えながら強力な分析基盤を構築できます。データドリブンなSEO施策を実現するために、ぜひサーチコンソールとBigQueryの連携を検討してみてください。

