First Contentful Paint(FCP)とは?測定方法から改善策まで初心者向けにわかりやすく解説

First Contentful Paint(FCP)とは?測定方法・遅くなる原因・改善策を優先順位付きで徹底解説
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Webサイトを訪れたとき、画面が真っ白のまま何秒も待たされた経験はないでしょうか。ユーザーが最初に「ページが表示され始めた」と感じる瞬間を数値化した指標が、First Contentful Paint(FCP)です。FCPはGoogleが提唱するWeb Vitalsの一つであり、ページの体感速度やユーザー体験を測るうえで欠かせない存在となっています。本記事では、FCPの基本的な意味から測定方法、具体的な改善策までを初心者の方にもわかりやすく解説します。サイトの表示速度を改善し、SEO評価やコンバージョン率の向上を目指す方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • First Contentful Paintの意味と重要性

FCPはブラウザが最初のコンテンツを描画するまでの時間を示し、1.8秒以下が良好とされています。

  • FCPを正確に測定するためのツールと手順

Lighthouse、PageSpeed Insights、Chrome DevToolsなどを使えば、誰でも簡単にFCPを測定できます。

  • FCPを改善する具体的な施策

レンダリングブロックの排除やフォント最適化など、実践しやすい改善策を複数紹介しています。

目次

FCPの基本と重要性

First Contentful Paint(FCP)とは、ユーザーがページへ遷移してからブラウザが最初のDOMコンテンツをレンダリングするまでの時間を測定する指標です。ここで言う「コンテンツ」には、テキスト、画像(背景画像を含む)、SVG要素、白以外のcanvas要素などが含まれます。

FCPはGoogleが提唱するWeb Vitalsの一つであり、Core Web Vitalsの補助指標として位置づけられています。ユーザーが「このページはちゃんと読み込まれている」と最初に認識するタイミングを数値化しているため、体感速度を評価するうえで非常に有用です。

FCPが示す意味

FCPはページの読み込み開始から最初のコンテンツが画面に描画されるまでの時間を秒単位で表します。この値が小さいほど、ユーザーは素早く情報を受け取れていると判断できます。

ただし、FCPはあくまで「最初のコンテンツ」の描画タイミングです。ページ全体の表示完了やインタラクティブになるまでの時間とは異なる点に注意が必要です。メインコンテンツの表示タイミングを測りたい場合は、Largest Contentful Paint(LCP)という別の指標が適しています。

FCPの評価基準

Googleが公開しているweb.devの情報によると、FCPには明確な評価基準が設定されています。以下の表で確認してみましょう。

FCPの値 評価 ユーザーの印象
1.8秒以下 良好(Good) 快適で待たされている感覚がない
1.8秒〜3.0秒 改善の余地あり(Needs Improvement) やや遅いと感じ始める
3.0秒超 不良(Poor) 遅いと感じて離脱の可能性が高い

良好なユーザー体験を提供するには、ページ読み込みの75パーセンタイルでFCPが1.8秒以下であることが推奨されています。75パーセンタイルとは、アクセスの75%がその値以下に収まっている状態を指します。

FCPとSEO評価の関係

Googleは2021年以降、ページエクスペリエンスをランキング要因の一つとして活用しています。FCPは直接的なCore Web Vitalsの要素ではありませんが、LCPやCLSとともにページの表示速度全体を構成する補助指標です。

FCPが遅いサイトはユーザーの離脱率が高まりやすく、結果的にSEO評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。検索順位の改善を目指すなら、FCPの最適化は避けて通れない取り組みと言えるでしょう。

FCPは1.8秒以下を目標に設定しましょう。ユーザーが離脱する前に「表示されている」と感じてもらうことが大切です。

FCPの測定方法

First Contentful Paintを改善するためには、まず現状の数値を正確に把握する必要があります。FCPの測定にはさまざまなツールが利用でき、大きく「フィールドデータ(実ユーザーデータ)」と「ラボデータ(シミュレーション)」の2種類に分けられます。

フィールドデータは実際のユーザーが体験した値を集計したもので、ラボデータは一定の条件下でシミュレーション計測した値です。両方を組み合わせることで、より正確にサイトの状態を把握できます。

主要な測定ツール一覧

FCPを測定できる代表的なツールを以下の表にまとめました。それぞれ特徴が異なるため、目的に応じて使い分けると効果的です。

ツール名 データ種別 特徴
PageSpeed Insights フィールド+ラボ URLを入力するだけで即座に分析可能
Lighthouse ラボ Chrome DevToolsに統合、詳細な改善提案あり
Chrome DevTools ラボ Performanceパネルで描画タイミングを視覚化
Chrome UX Report(CrUX) フィールド Chromeユーザーの実測データを集計
web-vitalsライブラリ フィールド JavaScriptで自サイトにFCP計測を組み込める

初心者の方にはPageSpeed Insightsが最も手軽でおすすめです。URLを貼り付けるだけでフィールドデータとラボデータの両方を確認でき、改善ポイントも提示してくれます。

Lighthouseでの測定手順

Google Chromeに標準搭載されているLighthouseを使えば、ブラウザだけでFCPを計測できます。手順はシンプルなので、初めての方でもすぐに試せるでしょう。

Lighthouseによる測定手順

  • Google Chromeで計測対象のページを開く
  • DevToolsを起動し「Lighthouse」タブを選択する
  • 「Performance」カテゴリにチェックを入れて計測を実行する
  • レポート内のMetricsセクションでFCPの値を確認する

計測結果はネットワーク環境やデバイス性能に左右されるため、複数回測定して平均値を確認することが重要です

フィールドデータの活用法

ラボデータだけでは実際のユーザー環境を完全に再現できません。Chrome UX Report(CrUX)やweb-vitalsライブラリを活用し、実ユーザーのFCPデータを収集することで、より現実的な改善優先度を判断できます。

特にモバイルユーザーの割合が高いサイトでは、ラボ環境とフィールド環境で大きな差が生じることがあります。フィールドデータを定期的にモニタリングし、改善施策の効果検証に活用しましょう。

まずはPageSpeed InsightsでURLを入力してみるのが第一歩です。ラボとフィールド両方の数値を確認してみてください。

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FCPが遅くなる原因

First Contentful Paintの値が悪化する原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っているケースがほとんどです。原因を正しく特定することで、効果的な改善策を選択できるようになります。

ここでは、FCPが遅延する代表的な原因を取り上げます。自サイトに該当する項目がないか確認しながら読み進めてみてください。

レンダリングブロックリソース

CSSやJavaScriptなどのレンダリングブロックリソースは、ブラウザのコンテンツ描画を妨げるFCP遅延の最大の要因です。ブラウザはHTMLを解析する際、外部CSSファイルやhead内のJavaScriptに遭遇すると、そのダウンロードと処理が完了するまで描画を一時停止します。

特に大きなCSSファイルや、非同期化されていないJavaScriptファイルが多い場合、FCPへの悪影響は顕著です。不要なリソースの削除や読み込み方法の工夫が求められます。

サーバー応答時間の遅延

ブラウザがHTMLを受け取るまでのサーバー応答時間(TTFB)が遅いと、FCPの起点そのものが遅れます。サーバーの処理能力、データベースクエリの効率、ホスティング環境の品質などが主な要因です。

TTFBが遅いとFCPだけでなく、LCPやすべてのパフォーマンス指標に連鎖的な悪影響を及ぼします。サーバーサイドの最適化はFirst Contentful Paint改善の土台とも言えるでしょう。

Webフォントの読み込み

カスタムWebフォントを使用している場合、フォントファイルのダウンロードが完了するまでテキストが表示されない、いわゆるFOIT(Flash of Invisible Text)が発生することがあります。これはFCPの大幅な遅延につながります。

font-displayプロパティを適切に設定していないと、フォントの読み込み待ちでテキストが一切描画されません。結果として、ユーザーは白い画面を長く見つめることになってしまいます。

リソースサイズの肥大化

HTML、CSS、JavaScript、画像などのリソースサイズが大きいと、ダウンロードに時間がかかりFCPが遅延します。以下は、FCPを遅くする主な原因と影響度の目安です。

原因 影響度 対処の難易度
レンダリングブロックリソース 非常に高い 中程度
サーバー応答時間(TTFB)の遅延 高い やや高い
Webフォントの読み込み遅延 中〜高 低い
未圧縮のリソース 中程度 低い
過度なリダイレクト 中程度 低い

まずは影響度が高く対処しやすい項目から着手すると、効率的にFCPを改善できるでしょう。

原因は複数あることがほとんどなので、一つずつ特定して対処する姿勢が改善への近道です。

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FCPの具体的な改善策

First Contentful Paintの原因を特定したら、次はそれぞれに対応した改善策を実行していきます。ここでは実践しやすい施策を中心に、具体的な手順を解説します。

改善策は一度に全てを実施する必要はありません。前章で確認した原因に合わせて、優先度の高いものから段階的に取り組むことをおすすめします。

レンダリングブロックの排除

CSSのインライン化やJavaScriptの非同期読み込みを行うことで、レンダリングブロックを効果的に排除できます。具体的には、ファーストビューに必要な最小限のCSSをHTMLのhead内に直接記述し、残りのCSSは非同期で読み込む方法が有効です。

JavaScriptについては、async属性やdefer属性を使って非同期に読み込む設定を行います。ページの初回描画に不要なスクリプトは、できるだけ遅延読み込みに切り替えましょう。

サーバー応答の高速化

サーバー応答時間を短縮するためには、キャッシュの活用やCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入が効果的です。静的コンテンツをCDNで配信することで、ユーザーに近いサーバーからレスポンスを返せるようになります。

サーバーサイドのキャッシュ設定を適切に行えば、TTFBの大幅な短縮が見込めます。WordPressを使用している場合は、キャッシュプラグインの導入も有効な選択肢です。

Webフォントの最適化

Webフォントによるテキスト表示の遅延を防ぐには、CSSのfont-displayプロパティにswapを指定する方法が一般的です。これにより、フォントの読み込み中はシステムフォントでテキストが表示され、FCPが改善されます。

さらに、フォントファイルをpreloadで事前に読み込んだり、使用するグリフ(文字)だけをサブセット化して軽量化したりする対策も効果的です。日本語フォントは特にファイルサイズが大きいため、サブセット化による効果が顕著です。

リソースの圧縮と最適化

HTML、CSS、JavaScriptの各ファイルに対してminify(圧縮)を行い、ファイルサイズを削減します。加えて、サーバーでGzipまたはBrotli圧縮を有効にすることで、転送量をさらに抑えられます。

FCPを改善するための施策チェックリスト

  • クリティカルCSSをインライン化しているか
  • JavaScriptにasyncまたはdefer属性を付けているか
  • サーバーキャッシュやCDNを導入しているか
  • font-display: swapを設定しているか
  • HTML・CSS・JSのminifyを実施しているか
  • Gzip/Brotli圧縮を有効にしているか
  • 不要なリダイレクトを排除しているか

上記のチェックリストを活用して、自サイトの現状を一つずつ確認してみてください。すべてに対応できていなくても、影響度の高い項目から取り組むだけでFCPは改善されるはずです。

改善策は一気にやらず、一つ実施するたびに測定して効果を確認するのがポイントです。

FCP改善の優先順位

First Contentful Paintの改善施策は多岐にわたりますが、すべてを一度に実行するのは現実的ではありません。限られたリソースの中で最大の効果を得るために、施策の優先順位を明確にしておくことが重要です。

改善の優先度は、FCPへの影響度と実装の手軽さの2軸で判断すると効率的です。以下のマトリクスを参考にしてください。

施策の優先度マトリクス

施策 FCP改善効果 実装コスト 優先度
レンダリングブロックJS/CSSの最適化 最優先
Gzip/Brotli圧縮の有効化 中〜大 最優先
font-display: swapの設定 高い
CDNの導入 中〜大 高い
サーバーキャッシュの設定 中程度
フォントのサブセット化 小〜中 中程度

実装コストが低くFCP改善効果が大きい施策から着手することで、短期間で成果を実感しやすくなります。特にGzip圧縮やfont-display設定は、設定変更だけで対応できるため、すぐに取り組める施策です。

改善効果の測定サイクル

FCPの改善は一度きりの作業ではなく、継続的に計測と改善を繰り返すことが大切です。施策を実施したら必ずPageSpeed InsightsやLighthouseで再測定し、値の変化を確認しましょう。

FCP改善のPDCAサイクル

  • 現在のFCP値を測定して記録する
  • 原因を特定し改善施策を決定する
  • 施策を実行し再度FCPを計測する
  • 改善効果を検証し次の施策を計画する

改善施策の前後でFCPの値を記録しておくことで、どの施策がどれだけ効果を出したかを客観的に判断できます。数値の変化を記録するスプレッドシートなどを用意しておくと、チーム内での共有にも役立つでしょう。

他の指標との相乗効果

FCPを改善する施策の多くは、LCPやTTFBなど他のパフォーマンス指標にもプラスの影響を与えます。レンダリングブロックの排除やサーバー応答時間の短縮は、ページ全体の速度向上に直結するためです。

First Contentful Paintだけを単独で最適化するのではなく、Web Vitals全体を俯瞰しながら施策を進めることで、総合的なユーザー体験の向上を実現できるでしょう。

FCPの改善は他の指標にも良い影響を与えるので、一石二鳥の取り組みになりますよ。

よくある質問

First Contentful Paintに関して、読者の方からよく寄せられる疑問にお答えします。

FCPとLCPの違いは何ですか?

FCPはブラウザが最初のコンテンツ(テキストや画像など)を描画するタイミングを測定する指標です。一方、LCP(Largest Contentful Paint)はビューポート内で最も大きなコンテンツ要素が描画されるタイミングを示します。FCPは「表示の始まり」、LCPは「メインコンテンツの表示完了」を意味する点が大きな違いです。

FCPの改善にどのくらいの時間がかかりますか?

改善にかかる時間は原因や対応内容によって異なります。font-display設定やGzip圧縮の有効化など、設定変更だけで済む施策は数時間で完了することもあります。一方、サーバー環境の見直しやコード全体のリファクタリングが必要な場合は、数週間から数ヶ月かかるケースもあります。

FCPが良好でもサイトが遅く感じることはありますか?

あります。FCPは最初のコンテンツが描画されるタイミングを測るため、その後のコンテンツ読み込みやインタラクティブ性が低い場合、ユーザーは遅いと感じることがあります。Total Blocking Time(TBT)やLCPなど、他の指標も合わせて確認することが重要です。

まとめ

First Contentful Paint(FCP)は、ユーザーが最初にコンテンツを視認できるタイミングを数値化した重要な指標です。1.8秒以下を目標として設定し、継続的に測定と改善を行うことが、快適なユーザー体験の提供につながります。

改善策としては、レンダリングブロックリソースの排除、サーバー応答時間の短縮、Webフォントの最適化、リソースの圧縮などが効果的です。一つずつ取り組みながら、施策の前後で必ず数値を測定し、効果を確認する習慣をつけましょう。

FCPの最適化はSEO評価の向上だけでなく、離脱率の低減やコンバージョン改善にもつながる取り組みです。まずはPageSpeed Insightsで自サイトの現状を確認するところから始めてみてください。

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監修者情報

TechSuite株式会社
COO バクヤスAI事業統括

倉田 真太郎

大学在学中よりWEBディレクターとして実務経験を開始。生成AI活用型SEO記事代行事業を立ち上げ、同カテゴリ内で市場シェアNo.1を獲得。同サービスで20,000記事超のAIライティング実績。0から1年間で月間300万PVのメディアを立ち上げ、月間1億円超の売上創出に寄与した経験を有する。

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