図解もグラフも一瞬で！GPT-4o Image Generationで始める次世代の資料づくり

2025年4月16日

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「資料作りに時間がかかる」「グラフや図解のデザインセンスに自信がない」「わかりやすいビジュアル資料を簡単に作りたい」。このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ChatGPTの最新機能「GPT-4o Image Generation」を活用した次世代の資料作成方法を解説します。テキストで会話をするだけで高品質な図解やグラフを生成できるこの技術を使いこなして、資料づくりの効率とクオリティを向上させましょう。

GPT-4o Image Generationとは

GPT-4o Image Generationは、OpenAIが提供するChatGPTの最新機能の一つで、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できる革新的なAI技術です。テキスト応答だけではなく、ユーザーの指示に基づいた視覚的な表現も可能になりました。

特に注目すべきは、データの可視化や図解作成において高い精度を持つ点です。文字の挿入や修正指示の反映などの精度もあがり、より広い場面での使用が可能となりました。

GPT-4o Image Generationの技術的特徴

GPT-4o Image Generationは、大規模言語モデル（LLM）と画像生成AIの融合によって実現されています。テキスト理解力に優れたGPT-4oが指示を解釈し、それを基に最適な画像表現を生成するという仕組みです。

従来の画像生成AIと異なり、複雑な指示や文脈を理解した上で画像を生成できるため、ビジネス資料に必要な正確さと一貫性を持った視覚表現が可能になりました。特に数値データの視覚化や概念図の作成において、その威力を発揮します。

従来の画像生成ツールとの違い

従来の画像生成ツールは、専門知識がないと使いこなすのが難しく、また指示とアウトプットの間にギャップが生じることが少なくありませんでした。対してGPT-4o Image Generationは、自然言語での指示だけで直感的に操作でき、思い描いた通りの画像を生成しやすいという特徴があります。

また、会話の流れの中で画像生成が行えるため、試行錯誤を繰り返しながら理想的な成果物に近づけられる点も大きな利点です。グラフィックデザインの専門知識がなくても、ビジネスニーズに合った高品質な視覚資料を作成できるようになりました。

資料作成におけるGPT-4o Image Generationの活用メリット

時間効率の向上

社会人にとって、資料作成は時間との戦いです。GPT-4o Image Generationを活用することで、グラフや図解の作成時間を大幅に短縮できます。従来であれば、データ入力、グラフ作成、デザイン調整など複数のステップが必要でしたが、テキストプロンプトのみで完成度の高い視覚資料が数秒で生成されます。

売上高のグラフや視覚的な資料なども短時間で生成できるため、使いこなすことができれば、締切が迫った状況や急な資料依頼にも余裕をもって対応できるようになるでしょう。

デザインスキル不要で高品質な視覚表現

「デザインが苦手」という悩みを抱えてる方も少なくありません。GPT-4o Image Generationはこの課題を解決し、デザインスキルがなくても魅力的な視覚資料を作成できるようになりました。

色彩バランス、レイアウト、フォント選択といったデザイン要素は自動的に最適化されるため、プロのような印象を与える資料が誰でも作成可能です。特に抽象的な概念を図解する際や、複雑なプロセスをフローチャートで表現する場合に、その能力は際立ちます。

一貫性のある資料づくりの実現

複数の資料間での視覚的一貫性を保つことは、こなれた印象を与える上で重要です。GPT-4o Image Generationでは、一度使用したデザインテイストや色調を指定して継続利用することが可能です。

「前回と同じスタイルで」という指示を理解し、ブランドカラーや特定のデザイン要素を維持したまま新しい図解を生成できます。これにより、チーム全体で統一感のあるプレゼンテーション資料の作成が容易になりました。

国際対応の容易さ

グローバルビジネスにおいては、資料の多言語対応が求められることが少なくありません。GPT-4o Image Generationは言語指定によって、日本語だけでなく英語や他言語のグラフ・図解も生成可能です。

「同じグラフを英語版で作成」という指示だけで、ラベルやタイトルが英語化された資料を即座に用意できます。これにより、国際会議や海外クライアント向けプレゼンテーションの準備時間も大幅に短縮することができます。

GPT-4o Image Generationで生成できる画像

GPT-4o Image Generationは高い精度の画像生成を行えるため、様々な場面で活用することができます。いくつかその例をご紹介するので、参考にしてみてください。

データ可視化：グラフ・チャート類

GPT-4o Image Generationの最も実用的な用途の一つが、データの可視化です。様々な種類のグラフやチャートを生成できるため、数値データを視覚的に伝わりやすくすることが可能です。

生成可能な主なグラフタイプは以下の通りです。

棒グラフ（縦棒・横棒・積み上げ）
折れ線グラフ（単線・複数線）
円グラフ・ドーナツチャート
散布図
レーダーチャート

例えば、以下のようなプロンプトを与えてみます。

#指示
サービスAのユーザー数の推移を折れ線グラフで示してください
#データ：
2019年：5,832人
2020年：7,797人
2021年：8,284人
2022年：10,284人
2023年：12,483人
2024年：13,042人

すると、このような画像が生成されました。

後述しますが、追加で指示をすることによって、グラフの色や要素などをカスタマイズすることも可能です。

プレゼンテーション用イメージ

プレゼンテーションの視覚的インパクトを高めるイメージ画像も、GPT-4o Image Generationで作成可能です。抽象的なコンセプトアートから、特定のテーマに沿ったビジュアルまで、幅広いスタイルで生成できます。この機能をうまく活用することにより、文字ばかりのスライドから、視覚的に引き付けるプレゼンテーションが可能になります。

例えば、スライドに挿入するためのイラストを描いてもらう、といったことも可能です。一例として、生成AIをイメージした画像を生成してみました。


生成AIを表すイラストを描いて。

インフォグラフィック

複数の情報を一つの画像にまとめたインフォグラフィックも、GPT-4o Image Generationの得意分野です。数値データと視覚的要素を組み合わせた情報性の高い画像を生成できます。情報量が多くても整理された視覚資料を作成可能なため、報告書やホワイトペーパーなど、情報密度の高い資料に効果的です。
日本語の文字はまだまだ崩れてしまうこともありますが、英数字やイラストのみの場合はより精度が高いインフォグラフィックを生成することができます。

例えば、4o Image Generationの特徴についてのインフォグラフィックを生成してみると以下のようになります。


4o Image Generationの特徴についてのインフォグラフィックを日本語のゴシック体で描いて。

説明補助イラスト

製品説明や使用方法の解説など、具体的な情報を伝えるためのイラストも生成できます。これにより。言葉だけでは伝わりにくい順序に解説や機能説明が、視覚的に理解しやすくなります。

一例として、商品が販売されるまでの手順を生成すると、以下のようになります。


商品Aの販売までのステップを図解してください。

効果的なプロンプト作成のコツ

具体的な要素を明示する

GPT-4o Image Generationで質の高い画像を生成するには、プロンプトの具体性が重要です。曖昧な指示ではなく、必要な要素を明確に指定することで、理想に近い結果を得られます。

例えば「会社の成長グラフ」という漠然とした指示ではなく、「2020年から2025年までの四半期ごとの売上高推移を示す青色の折れ線グラフ。Y軸は0から10億円まで。タイトルは『A社四半期売上推移』」というように具体的に指示するとよいでしょう。

以下の要素を明示すると効果的です。

表示すべきデータの期間や範囲
使用したい色やスタイル
必要なラベルやタイトル
グラフのタイプや軸の設定

デザインスタイルの指定方法

生成される画像のビジュアルスタイルは、プロンプトでコントロールできます。ビジネス資料に適した見た目にするためには、スタイルに関する指示を含めることが重要です。

「ミニマルデザイン」「フラットデザイン」「コーポレートスタイル」など具体的なデザイン傾向を指定すると、資料の目的に合った画像が生成されます。また、「青と灰色のカラースキーム」のように色調を指定することで、会社のブランドカラーに合わせた統一感のある資料を作成できます。

段階的な改善プロセス

GPT-4o Image Generationの優れた点は、会話形式で画像を改善できることです。最初の生成結果が期待と異なる場合でも、具体的な修正指示を出すことで段階的に理想に近づけられます。

例えば「グラフの色をもう少し濃くして」「Y軸の最大値を20%増やして」「タイトルのフォントを大きくして」といった具体的なフィードバックを行うことで、細部まで調整された画像に仕上げることが可能です。

以下の順番で修正していくと効果的でしょう。

まず基本的な要素を含めたプロンプトで画像を生成
生成された画像の改善点を具体的に指摘
細部の調整を1〜2点ずつ指示
最終的な用途に合わせて微調整を重ねる

データ指定の方法

GPT-4o Image Generationでは、視覚的な資料を作成するために、データの与え方が結果に大きく影響します。とくにグラフや図表を生成する場合、データの構造と文脈が明確であることが重要です。

基本的な使い方としては、「2023年：売上300万円、2024年：売上400万円」のように、年ごとのデータをテキストで列挙する方法があります。視覚的にシンプルな棒グラフや折れ線グラフを求める場合は、この形式が適しています。

一方、四半期ごとの比較や複数カテゴリのデータを扱う場合は、「商品A：Q1 120、Q2 140、Q3 160、Q4 180」「商品B：Q1 100、Q2 110、Q3 130、Q4 150」のように、対象・期間・数値を明示的に書くことがポイントです。

さらに、実在データがない場面でも「毎月5%ずつ増加する売上推移を表現したい」といったトレンドや傾向を指定すれば、仮想的なデータに基づいた図表を作成可能です。こうした柔軟な記述が、ビジュアル資料の精度と説得力を高めます。

言語・フォント指定の重要性

国際的なビジネス環境では、言語やフォントの指定も重要なポイントです。GPT-4o Image Generationは複数言語に対応しており、グラフや図解のテキスト部分の言語を指定できます。

「英語版で作成」「日本語のゴシック体フォントを使用」のように明示することで、目的に合った言語とフォントの画像が生成されます。特に日本語の場合、文字が崩れてしまっていることや様々なフォントが混ざってしまう場合も一定の確率であります。そういった場合、フォントファイルを与えたり、「見出しはゴシック体、本文は明朝体」のように書体を区別して指定すると、不自然さの少ない読みやすい資料になります。

GPT-4o Image Generationを活用した資料作成の実践例

プロジェクト提案資料の作成フロー

ここでは、架空のA社の新規事業開発プロジェクト、「サブスクリプション型の言語学習アプリ」の提案資料作成を例にしつつ、GPT-4o Image Generationを活用した効率的な資料作成フローを紹介します。

STEP

構成案の作成

まずは資料全体の構成を考えます。ここではプロジェクトの内容からChatGPTに新規事業提案のプレゼンテーション資料の構成案を作成してもらいます。事前に提案先の背景情報や提案のゴール、自社やサービスの強み・特徴分量といったことを明確にし、最低限含めたい内容といった条件を明確に伝えることで、期待に沿ったものを作成してくれるでしょう。

プロンプト：

#指示
サブスクリプション型の言語学習アプリ事業提案のプレゼンテーション資料10ページ程度の構成を考えてください。
#条件
サービス開始は2026年度を考えています。現状分析、課題、提案内容、期待効果、スケジュール、予算を含めてください。

すると構成を考えてくれます。長いため以下では冒頭のみを示します。

これをもとに、好みに応じて項目を追加するなど内容を適宜編集します。

STEP

各スライドのドラフト作成

構成が固まったら、各スライドの文章を執筆します。文章をChatGPTに依頼する際には、形式や内容について指定するとより使いやすい文章になるでしょう。以下に事業内容部分の文章を生成した、一例を示します。

プロンプト：

#指示
事業概要についてのスライドの文章を考えて。
#条件
-箇条書きにすること
-項目を4つ挙げること
-以下の内容を含めること
  -語学学習需要への対応
  -継続率と学習効果の最大化
  -グローバル人材育成の支援

すると、以下のような内容で出力されました。

STEP

スライド作成

先ほどのステップで作成した文章を元にスライドを作成します。このとき、テキストボックスに文書を書き写していく方法もいいですが、VBNマクロを使って自動化することでより効率的に作業を行うことができます。ここでは、後者の方法をご紹介します。

VBAマクロは、ExcelやPowerPoint操作を自動化するプログラムです。すなわち、VBAコードをChatGPTに書かせることで、余計な手間をかけることなくPowerPointを作成することができます。

以下のプロンプトの「#内容」にはSTEP２以前で考えた内容を書きます。ここでは、例として初めのスライド２枚についてのみ生成しています。

プロンプト：

#指示
以下の内容をもとに、PowerPointスライドを作るためのVBAコードを書いてください。
#内容
-1枚目のスライド
　- タイトル：「2026年度開始 サブスクリプション型言語学習アプリ事業提案」
  -日付:2025年4月1日
  -チーム名：ChatGPT
-２枚目のスライド
　- 事業概要と目的
　-増加する語学学習ニーズに対応する定額制アプリを展開
  -AIによる最適化で継続率と学習効果を同時に向上
  -日常に溶け込む学習設計で自律的な習慣化を促進
  -実践的語学力を通じてグローバル人材の育成を支援

すると、以下のような出力があります。

これをPowerPointのVBAエディタ（Alt + F11）で新規モジュールを作成し、貼り付けて実行してください。

STEP

スライドに図を挿入

提案内容を分かりやすく伝えたり、スライドを見やすくしたりするためのイラストをGPT-4o Image Generationで作成します。例えば、期待される効果や売上、スケジュールのイメージなどのグラフや図などを入れると視覚的に分かりやすくなるでしょう。

以下はスケジュールについて画像を生成した例です。

プロンプト：

#指示
サブスクリプション型の言語学習アプリ提供までのスケジュールを分かりやすく伝える画像を描いてください。

#スケジュール内容
2025年4月〜6月	企画設計、要件定義
2025年7月〜12月	開発フェーズ（MVP開発）
2026年1月〜3月	β版リリース・ユーザーテスト
2026年4月	正式リリース
2026年5月以降	機能拡充、マーケティング展開

#条件
・文字はゴシック体にすること
・青と白と黒を基調とすること
・全てのスケジュールがわかるようになっていること

すると以下のような画像が生成されました。

しかし、これでは「2026年1月〜3月β版リリース・ユーザーテスト」という内容が抜け落ちてしまっています。したがって、プロンプトの条件に「全てのスケジュールを含めること」と追加したり、配置を指示したりしつつ、再生成を行います。最終的に以下のような図が出来上がりました。

STEP

全体を調整し、完成！

トーンが一貫しているかや文字が多すぎないか、改行が適切かなどの最終確認を行います。ここでもし不自然な箇所があれば、書き直したり、いくつかSTEPを戻って再生成を行います。特に違和感がなければ、これで完成です。

いかがでしたでしょうか。今回はプレゼン資料作成を例に取り上げて行いましたが、もちろん文書作成やポスター作成にも活用することができます。ぜひ自分に合った活用方法を見つけてみてください。

GPT-4o Image Generationの限界と注意点

データの正確性と検証の必要性

GPT-4o Image Generationは便利なツールですが、生成されるデータやグラフが架空のものである可能性に注意が必要です。実際のビジネスデータに基づく資料作成では、生成されたグラフの数値を必ず検証することが重要です。

特に重要な意思決定や対外発表に使用する資料では、生成されたビジュアルをそのまま使用するのではなく、実際のデータに基づいて修正してから使用するようにしましょう。また、数値を与えてグラフを生成した際にも、それが正しくグラフに反映されているか確認するようにしましょう。

著作権と利用ポリシーの確認

GPT-4o Image Generationで生成された画像の著作権や利用規約については、OpenAIのポリシーに従う必要があります。基本的に生成された画像は商用利用も含めて幅広く使用できますが、最新の利用規約を確認することをお勧めします。

特に社外向け公開資料や商用出版物への利用の際は、念のため利用規約を確認し、必要に応じてクレジット表記を行うことで、後のトラブルを避けられます。また、生成された画像が第三者の権利を侵害していないかについても、利用者自身の責任で確認する必要があります。

画像の解像度と編集の制限

現時点でのGPT-4o Image Generationには、出力される画像の解像度に制限があります。高解像度の印刷物に使用する場合は、解像度が不足する可能性があるため注意が必要です。

また、一度生成された画像の細部を直接編集することはできません。修正が必要な場合は、新たなプロンプトで再生成するか、別の画像編集ソフトを使用して加工する必要があります。特に細かい調整が必要な場合は、生成した画像をベースにデザインソフトで仕上げるというワークフローが効率的です。

デザインの一貫性維持の難しさ

GPT-4o Image Generationになり、複数の画像間での一貫性は大きく改善しましたが、まだまだ課題が残る点です。同じようなプロンプトを使用しても、生成ごとに微妙に異なるデザインや色調になることがあり、不自然に感じられることもあるます。カラーコードや具体的なフォント指定など、詳細な要素を明示したり、必要に応じて、別のデザインツールでスタイルの統一化を図ったりすることで資料のクオリティを担保するようにしましょう。

複雑なデータ表現の限界

GPT-4o Image Generationは基本的なグラフやチャートの生成に優れていますが、非常に複雑なデータセットや特殊なグラフ形式には対応しきれない場合があります。たとえば、多次元データの表現や、高度にカスタマイズされた統計グラフなどは、専門のデータ可視化ツールに劣ることがあります。

専門性の高いデータ分析や科学的論文のグラフ作成などでは、Excel、Tableau、Rなどの専用ツールと併用することで、それぞれの強みを活かした資料作成が可能になります。GPT-4o Image Generationは概念的な図解やシンプルなデータ表現、プレゼンテーション用途に特化して活用するとよいでしょう。