Webサイトやブログを運営していると、「記事を最後まで読んでもらえているのか」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。この疑問に答えてくれる指標が「読了率」です。読了率とは、記事を最後まで読んだユーザーの割合を示す重要なコンテンツ評価指標であり、GA4とGTMを活用することで正確に計測できます。スクロール率と混同されがちですが、両者には明確な違いがあり、それぞれの特性を理解することでより効果的なコンテンツ改善が可能になります。本記事では、読了率の基本的な概念からGA4とGTMを使った具体的な計測方法、そして読了率を向上させるための実践的な改善策までを詳しく解説します。
- 読了率の定義とスクロール率との違い
読了率は記事を最後まで読んだ割合、スクロール率はページをどこまでスクロールしたかの割合を示す異なる指標です
- GA4とGTMを使った読了率の計測方法
GTMでトリガーとタグを設定し、GA4でカスタムイベントとして読了率データを収集する具体的な手順を解説します
- 読了率を改善するための実践的なコツ
記事構成の見直しや視覚的要素の活用など、読了率向上に効果的な施策を紹介します
読了率とは何か
読了率は、Webサイトのコンテンツがどれだけ最後まで読まれているかを示す重要な指標です。コンテンツマーケティングにおいて、単なるページビュー数だけでは記事の質を正確に評価できないため、読了率という指標が注目されるようになりました。
読了率が高い記事は、ユーザーにとって価値のあるコンテンツである可能性が高いと判断できます。一方で、読了率が低い場合は、記事の内容や構成に改善の余地があることを示しています。
読了率の基本的な定義
読了率とは、記事やコンテンツを最後まで読んだユーザーの割合を百分率で表した指標です。具体的には、記事の末尾まで到達したセッション数を全セッション数で割って算出します。
たとえば、1000人が記事を閲覧し、そのうち300人が最後まで読んだ場合、読了率は30%となります。この数値が高いほど、コンテンツがユーザーの興味を引き、最後まで読む価値があると判断されていることを意味します。
読了率の計算式は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | 読了率 = 記事末尾到達数 ÷ 総セッション数 × 100 |
| 分子 | 記事の最後まで到達したセッション数 |
| 分母 | 記事にアクセスした総セッション数 |
スクロール率との違い
読了率とスクロール率は混同されやすい指標ですが、計測する内容が異なります。スクロール率はページをどの程度スクロールしたかを示す指標であり、必ずしもコンテンツを読んだことを意味しません。
スクロール率が100%でも、ユーザーが高速でスクロールしただけで実際には読んでいない可能性があります。そのため、読了率とスクロール率を組み合わせて分析することで、より正確なコンテンツ評価が可能になります。
両者の違いを整理すると以下のようになります。
| 指標 | 計測内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 読了率 | 記事を最後まで読んだ割合 | 滞在時間も考慮した質的指標 |
| スクロール率 | ページをスクロールした深度 | 物理的なスクロール位置のみを計測 |
読了率が重要な理由
読了率はコンテンツの質を評価するうえで非常に重要な指標です。SEOの観点からも、ユーザーエンゲージメントの高さを示す指標として検索順位に影響を与える可能性があると考えられています。
また、読了率を分析することで、どの記事がユーザーに価値を提供しているか、どの記事に改善が必要かを客観的に判断できます。コンテンツ改善の優先順位を決める際にも、読了率は有効な判断材料となります。

読了率はコンテンツの質を測る重要な指標です。スクロール率と組み合わせて分析することで、より正確な評価ができますよ。
GA4で読了率を計測する準備
GA4で読了率を計測するためには、事前の準備が必要です。GA4には標準でスクロール率の計測機能がありますが、読了率を正確に計測するためにはGTMとの連携が効果的です。
ここでは、GA4とGTMの基本設定から、読了率計測に必要な準備までを順を追って解説します。
GA4の基本設定を確認
読了率を計測する前に、GA4の基本設定が正しく行われているか確認することが重要です。GA4の管理画面からデータストリームの設定を確認し、計測対象のWebサイトが正しく登録されているかを確認しましょう。
GA4の拡張計測機能では、スクロールイベントがデフォルトで有効になっています。ただし、このスクロールイベントは90%到達時のみを計測するため、より詳細な読了率計測にはGTMでの設定が必要です。
GA4の基本設定確認ポイント
- データストリームが正しく設定されている
- 拡張計測機能のスクロールが有効になっている
- リアルタイムレポートでデータが取得できている
GTMとの連携手順
GTMを使用することで、GA4だけでは取得できない詳細な読了率データを計測できます。GTMの管理画面から新しいワークスペースを作成し、GA4との連携設定を行いましょう。
GTMとGA4を連携させるためには、GA4の測定IDをGTMに設定する必要があります。測定IDはGA4の管理画面のデータストリームから確認できます。
連携手順は以下のとおりです。
| 手順 | 作業内容 | 確認事項 |
|---|---|---|
| 1 | GTMにログイン | 対象のコンテナを選択 |
| 2 | GA4設定タグを作成 | 測定IDを正しく入力 |
| 3 | トリガーを設定 | All Pagesを選択 |
| 4 | プレビューで動作確認 | タグが発火しているか確認 |
計測に必要な変数の設定
読了率を計測するためには、GTMで組み込み変数を有効化する必要があります。具体的には、Scroll Depth ThresholdやScroll Depth Unitsなどの変数を有効にします。
これらの変数を有効にすることで、ユーザーがページをどこまでスクロールしたかを細かく計測できるようになります。変数の設定画面から、必要な組み込み変数にチェックを入れて保存しましょう。
テスト環境での動作確認
設定が完了したら、必ずテスト環境で動作確認を行います。GTMのプレビューモードを使用することで、実際にタグが正しく発火しているかをリアルタイムで確認できます。
プレビューモードで問題がないことを確認したら、本番環境に公開します。公開後はGA4のリアルタイムレポートでデータが正しく計測されているかを確認することをおすすめします。

GA4とGTMの連携設定は最初に正しく行うことが大切です。プレビューモードでの確認を忘れずに行いましょう。
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GTMで読了率を計測する設定方法
GTMを使った読了率の計測設定について、具体的な手順を解説します。トリガーとタグの設定を正しく行うことで、読了率を正確に計測できるようになります。
設定は複雑に感じるかもしれませんが、手順どおりに進めれば問題なく完了できます。
スクロール深度トリガーの作成
読了率を計測するためには、まずスクロール深度トリガーを作成する必要があります。GTMの管理画面から「トリガー」を選択し、新規作成ボタンをクリックします。
トリガータイプは「スクロール深度」を選択します。縦方向のスクロール深度を選択し、パーセンテージで計測することで、ページの何%まで到達したかを計測できます。
設定する割合は、25%、50%、75%、100%などの段階的な値を設定することで、ユーザーの離脱ポイントを把握できます。読了率として最も重要なのは100%到達時のデータです。
GA4イベントタグの設定
トリガーを作成したら、次にGA4イベントタグを設定します。GTMの「タグ」から新規作成を選択し、タグタイプとして「Google アナリティクス GA4 イベント」を選びます。
イベント名は「scroll_depth」や「read_complete」など、わかりやすい名前を設定することをおすすめします。イベントパラメータとして、スクロール深度の値を渡す設定も忘れずに行いましょう。
イベントパラメータの設定例を以下に示します。
| パラメータ名 | 値 | 用途 |
|---|---|---|
| scroll_depth_threshold | {{Scroll Depth Threshold}} | スクロール深度の値 |
| page_path | {{Page Path}} | 計測対象のページパス |
| page_title | {{Page Title}} | ページタイトル |
読了判定の条件設定
読了率を正確に計測するためには、単純なスクロール100%到達だけでなく、一定の滞在時間も考慮した条件設定が有効です。高速でスクロールしただけのユーザーを読了としてカウントしないためです。
GTMでは、タイマートリガーとスクロールトリガーを組み合わせることで、より精度の高い読了率計測が可能です。たとえば、記事末尾に到達し、かつ30秒以上滞在した場合のみ読了とカウントするといった設定ができます。
読了判定の条件設定ポイント
- スクロール深度100%到達を基本条件とする
- 一定の滞在時間(30秒〜1分)を追加条件とする
- 記事の長さに応じて条件を調整する
特定ページのみで計測する方法
すべてのページで読了率を計測する必要がない場合は、特定のページのみで計測する設定が可能です。トリガーの発火条件に、ページパスやページタイトルの条件を追加します。
たとえば、ブログ記事のみで読了率を計測したい場合は、URLに「/blog/」が含まれるページのみでトリガーが発火するよう設定できます。これにより、不要なデータの計測を避け、分析効率を向上させられます。

GTMでの設定は手順どおりに進めれば難しくありません。まずはシンプルな設定から始めて、徐々に条件を追加していきましょう。
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GA4で読了率データを確認する方法
GTMでの設定が完了したら、GA4で読了率のデータを確認できるようになります。GA4では、カスタムイベントとして計測されたデータをレポートや探索機能で分析できます。
ここでは、GA4での読了率データの確認方法と、効果的な分析手法について解説します。
イベントレポートでの確認
GTMで設定したイベントは、GA4のイベントレポートで確認できます。GA4の管理画面から「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」を選択すると、計測されているイベントの一覧が表示されます。
設定したイベント名(例:scroll_depth、read_complete)を検索し、イベント数やユーザー数を確認できます。イベントパラメータとして設定したスクロール深度の値も、詳細画面で確認可能です。
イベントレポートで確認できる主な指標は以下のとおりです。
| 指標 | 内容 | 活用方法 |
|---|---|---|
| イベント数 | イベントが発生した総回数 | 読了イベントの発生頻度を把握 |
| ユーザー数 | イベントを発生させたユーザー数 | 読了したユニークユーザー数を把握 |
| セッションあたりのイベント | 1セッションあたりの平均イベント数 | ユーザー行動の傾向を分析 |
探索機能での詳細分析
GA4の探索機能を使うと、読了率に関するより詳細な分析が可能です。「探索」から新しいレポートを作成し、ディメンションと指標を自由に組み合わせて分析できます。
ページごとの読了率を比較したり、流入元ごとの読了率を分析したりすることで、改善すべきコンテンツや効果的な集客チャネルを特定できます。
探索機能では、ファネル分析を使って、ユーザーがどの段階で離脱しているかを視覚的に把握することも可能です。
カスタムレポートの作成
定期的に読了率を確認したい場合は、カスタムレポートを作成しておくと便利です。GA4の「ライブラリ」機能を使って、よく使うレポートを保存しておくことができます。
カスタムレポートには、読了率だけでなく、関連する指標(平均エンゲージメント時間、直帰率など)も含めておくと、総合的なコンテンツ評価が可能になります。
カスタムレポートに含めるべき指標
- 読了イベント数とユーザー数
- ページビュー数
- 平均エンゲージメント時間
- 直帰率
データのエクスポート方法
GA4で分析したデータは、CSVやPDF形式でエクスポートできます。定期的なレポート作成や、チーム内での情報共有に活用できます。
また、BigQueryと連携することで、より高度なデータ分析も可能です。大量のデータを扱う場合や、他のデータソースと組み合わせた分析を行いたい場合は、BigQueryの活用を検討してみてください。

GA4の探索機能を活用すると、読了率の詳細な分析ができます。定期的にデータを確認する習慣をつけましょう。
読了率を改善するコツ
読了率のデータを計測・分析できるようになったら、次は改善に取り組みましょう。読了率を向上させるためには、コンテンツの質と構成の両面からアプローチすることが効果的です。
ここでは、読了率を改善するための具体的な施策を紹介します。
記事構成の見直し
読了率を向上させるためには、まず記事の構成を見直すことが重要です。読者が最も知りたい情報を冒頭に配置し、段階的に詳細な情報を提供する構成が効果的です。
見出しの階層構造を適切に設計し、読者が記事の全体像を把握しやすくすることも大切です。目次を設置することで、読者は自分の知りたい情報にすぐにアクセスできます。
記事構成の改善ポイントを以下にまとめます。
| 改善ポイント | 具体的な施策 | 期待効果 |
|---|---|---|
| 冒頭部分 | 結論を最初に提示する | 読者の興味を引く |
| 見出し構成 | 論理的な階層構造にする | 読みやすさの向上 |
| 段落分け | 1段落を短めにする | 視認性の向上 |
視覚的要素の活用
テキストだけの記事は読者に負担を与えます。画像、図表、箇条書きなどの視覚的要素を適切に配置することで、読了率の向上が期待できます。
特に複雑な情報を説明する際は、図表を活用することで読者の理解を助け、最後まで読み進めてもらいやすくなります。
ただし、視覚的要素を過度に使用すると逆効果になる場合もあるため、バランスを考慮することが大切です。
文章の読みやすさを向上
文章自体の読みやすさも読了率に大きく影響します。一文を短くし、専門用語には適切な説明を加えることで、幅広い読者に対応できます。
また、適度な改行や空白を入れることで、視覚的な読みやすさも向上します。スマートフォンでの閲覧を考慮すると、1段落あたりの文字数は100〜150字程度が適切と考えられます。
文章の読みやすさ向上ポイント
- 一文は60字以内を目安にする
- 専門用語には説明を加える
- 適度な改行と空白を入れる
- 重要なポイントは強調表示する
ページ表示速度の改善
読了率を向上させるためには、コンテンツの質だけでなく、技術的な要素も重要です。ページの表示速度が遅いと、ユーザーは記事を読み始める前に離脱してしまう可能性があります。
画像の最適化、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用などの施策により、ページ表示速度を改善することで、読了率の向上につながります。

読了率の改善には、コンテンツの質と技術面の両方からアプローチすることが効果的です。まずは記事構成の見直しから始めてみましょう!
よくある質問
- 読了率の目安はどれくらいですか
-
読了率の目安は記事の内容やジャンルによって異なりますが、一般的には30〜50%程度が標準的な数値と考えられています。ただし、ハウツー記事や専門性の高い記事では、より高い読了率が期待できる場合もあります。重要なのは、自社サイト内での相対的な比較や、改善前後での変化を追跡することです。
- GA4の標準機能だけで読了率は計測できますか
-
GA4の標準機能では、90%到達時のスクロールイベントのみが計測されます。より詳細な読了率データ(25%、50%、75%、100%など)を取得するためには、GTMとの連携が必要です。GTMを使用することで、スクロール深度の段階的な計測や、滞在時間を考慮した読了判定が可能になります。
- 読了率とSEOに関係はありますか
-
読了率そのものが直接的なSEOランキング要因であるという公式な発表はありませんが、読了率の高い記事はユーザーエンゲージメントが高いと考えられます。Googleはユーザー体験を重視しているため、間接的にSEOに影響を与える可能性があると考えられています。読了率の向上は、コンテンツの質を高めることにつながり、結果としてSEOにもプラスの影響を与えることが期待できます。
まとめ
読了率は、コンテンツがユーザーにとって価値があるかどうかを測る重要な指標です。GA4とGTMを活用することで、詳細な読了率データを計測し、コンテンツ改善に活かすことができます。
スクロール率との違いを理解し、両方の指標を組み合わせて分析することで、より正確なコンテンツ評価が可能になります。GTMでのトリガー設定やGA4でのレポート確認は、手順どおりに進めれば難しくありません。
読了率を改善するためには、記事構成の見直し、視覚的要素の活用、文章の読みやすさ向上、ページ表示速度の改善など、複数の観点からアプローチすることが効果的です。まずは現状の読了率を計測し、データに基づいた改善を始めてみてはいかがでしょうか。
