Webサイトのデザインにこだわりたいと考えたとき、多くの方が検討するのがWebフォントの導入です。Webフォントを活用すれば、閲覧環境に左右されず、統一感のある美しいフォント表示が可能になります。しかし、その便利さの裏には見過ごせないデメリットも存在します。本記事では、Webフォントの基本的な仕組みから、導入前に必ず知っておくべき5つのデメリット、そしてメリットや導入時の注意点まで、わかりやすく解説します。Webフォントの採用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
- Webフォントの仕組みと特徴
Webフォントはサーバーからフォントデータを読み込み、どの端末でも同じ書体を表示できる技術です
- Webフォントの5つのデメリット
ページ表示速度の低下やライセンス費用など、導入前に知っておくべきリスクがあります
- Webフォント導入時の注意点と対策
デメリットを最小限に抑えながらWebフォントを活用するための具体的な方法を解説します
Webフォントとは
Webフォントの仕組み
Webフォントは、外部サーバーまたは自社サーバーに配置されたフォントファイルを、CSSで指定して読み込む仕組みで動作します。ユーザーがWebサイトにアクセスすると、ブラウザがフォントデータをダウンロードし、テキストに適用します。
Google FontsやAdobe Fontsなどのサービスでは、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を通じてフォントデータを配信しています。そのため、サイト運営者は自社サーバーにフォントファイルを置く必要がなく、手軽に導入できる点が特徴です。
システムフォントとの違い
システムフォントとは、パソコンやスマートフォンにあらかじめインストールされているフォントを指します。代表的なものとして、WindowsのメイリオやMacのヒラギノ角ゴシックがあります。
システムフォントはダウンロードが不要なため表示速度が速い一方、OSや端末によって見た目が異なるというデメリットがあります。対して、Webフォントはどの端末でも統一されたデザインを実現できます。
両者の違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | Webフォント | システムフォント |
|---|---|---|
| 表示の統一性 | 端末を問わず統一 | 端末により異なる |
| 表示速度 | 読み込み時間が必要 | 高速 |
| デザインの自由度 | 高い | 限定的 |
| 導入の手間 | CSS設定が必要 | 特別な設定不要 |
このように、それぞれに長所と短所があるため、サイトの目的に応じて使い分けることが重要です。
Webフォントの主な種類
Webフォントにはいくつかの種類があり、目的や予算に応じて選択できます。まず、Google Fontsのような無料で利用できるサービスがあります。日本語フォントも豊富に揃っており、個人サイトから商用サイトまで幅広く活用されています。
有料サービスとしては、Adobe FontsやモリサワのTypeSquareなどがあり、より多彩なフォントやサポートを受けられます。また、フォントファイルを購入して自社サーバーに設置するセルフホスティング方式も選択肢の一つです。

Webフォントは閲覧環境を問わず統一されたデザインを実現できる便利な技術です。まずは仕組みを理解してから、導入を検討しましょう。

Webフォントのデメリット5つ
ページ表示速度の低下
Webフォント最大のデメリットは、ページの表示速度が低下する可能性があることです。特に日本語フォントは英語フォントと比べてファイルサイズが大きく、数MB単位になることも珍しくありません。
ページ表示速度の低下は、ユーザー体験の悪化だけでなく、SEOにも悪影響を与える可能性があります。Googleはページ速度をランキング要因の一つとしているため、対策が必要です。
FOIT・FOUTの発生
Webフォントを使用すると、フォントの読み込み中に表示の問題が発生することがあります。FOITとは、フォントの読み込みが完了するまでテキストが表示されない現象です。一方、FOUTとは、フォントが読み込まれるまで代替フォントで表示され、読み込み完了後に切り替わる現象を指します。
これらの現象はユーザーに不快感を与え、ページの視認性を損なう原因となります。特にテキスト量が多いサイトでは影響が大きくなる傾向があります。
ライセンス費用の負担
高品質なWebフォントを使用する場合、ライセンス費用が発生することがあります。Google Fontsのような無料サービスもありますが、デザイン性の高いフォントやブランドフォントは有料であることが一般的です。
費用体系はサービスによって異なり、月額制や年額制、ページビュー数に応じた従量課金制などがあります。大規模サイトやアクセス数の多いサイトでは、費用が膨らむ可能性があるため、事前の見積もりが重要です。
Webフォントのライセンス形態を以下にまとめました。
| ライセンス形態 | 特徴 | 向いているサイト |
|---|---|---|
| 無料 | 費用がかからない | 個人・小規模サイト |
| 月額・年額制 | 定額で複数フォント利用可 | 中規模サイト |
| 従量課金制 | PV数に応じて課金 | 大規模サイト |
| 買い切り | 一度購入で永続利用 | 長期運用サイト |
自社サイトの規模と予算を考慮して、最適なライセンス形態を選びましょう。
サーバー障害時のリスク
外部サービスのWebフォントを利用している場合、そのサーバーに障害が発生すると、フォントが正常に表示されなくなるリスクがあります。CDNを利用したサービスは可用性が高いものの、完全に障害を防ぐことはできません。
サーバー障害時にはテキストが読めなくなったり、デザインが大きく崩れたりする可能性があるため、フォールバック設定が必須です。代替フォントを適切に指定しておくことで、リスクを軽減できます。
フォント選択の制限
Webフォントとして利用できるフォントは、ライセンス上の制約があるものに限られます。印刷物やグラフィックデザインで使用できるフォントすべてがWebフォントとして提供されているわけではありません。
また、日本語Webフォントは英語フォントと比べて選択肢が限られる傾向にあります。特定のブランドフォントやオリジナルフォントをWebサイトで使用したい場合は、対応状況を事前に確認する必要があります。

Webフォントのデメリットは事前に把握しておけば対策が可能です。特に表示速度への影響は、導入前にしっかり検討しましょう。
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Webフォントのメリット
デザインの統一性向上
Webフォント最大のメリットは、閲覧者の端末環境に関係なく、統一されたフォント表示を実現できることです。Windows、Mac、iOS、Androidなど、異なるOSやデバイスでも同じ見た目を保てます。
ブランドイメージを重視するコーポレートサイトや、デザイン性の高いポートフォリオサイトでは、フォントの統一性が特に重要です。Webフォントを活用することで、意図したとおりのビジュアル表現が可能になります。
テキストのSEO効果
従来、デザイン性の高いフォントを使用するには、テキストを画像化する方法が一般的でした。しかし、画像化されたテキストは検索エンジンが内容を正しく認識できず、SEO上不利になる可能性があります。
Webフォントを使用すれば、見出しや本文をテキストのまま美しく表示でき、検索エンジンにも正しく認識されます。これにより、デザイン性とSEO効果の両立が可能です。
運用の効率化
画像テキストを使用している場合、内容を修正するたびに画像の再作成が必要です。しかし、Webフォントであれば、HTMLやCSSの編集だけでテキストを変更できます。
更新頻度の高いサイトや、多言語対応が必要なサイトでは、この運用効率の向上が大きなメリットとなります。また、レスポンシブデザインにも対応しやすく、画面サイズに応じた柔軟な表示が可能です。
Webフォントのメリットを整理すると以下のとおりです。
Webフォント導入のメリット
- 端末を問わず統一されたデザインを実現
- テキストのままSEO効果を維持
- コンテンツ更新の作業効率が向上
- レスポンシブデザインに対応しやすい
これらのメリットを活かすためにも、デメリットへの対策を講じたうえで導入を進めることが重要です。
アクセシビリティの向上
Webフォントは、アクセシビリティの観点からもメリットがあります。テキストがHTMLとして記述されているため、スクリーンリーダーなどの支援技術で正しく読み上げることができます。
視覚障害のあるユーザーや、テキストの拡大表示を必要とするユーザーにとって、Webフォントで表示されたテキストは画像テキストよりも利用しやすい形式です。多様なユーザーに配慮したサイト設計を目指すなら、Webフォントの活用を検討する価値があります。

Webフォントはデザイン性だけでなく、SEOやアクセシビリティの面でも効果を発揮します。メリットを最大限に活かしましょう。
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Webフォント導入時の注意点
フォントの使用箇所を限定
Webフォントによる表示速度低下を防ぐためには、使用箇所を限定することが効果的です。すべてのテキストにWebフォントを適用するのではなく、見出しやキャッチコピーなど、デザイン上重要な部分に絞って使用する方法があります。
本文にはシステムフォントを使用し、見出しにのみWebフォントを適用する方法が、表示速度とデザイン性のバランスを取りやすい選択肢です。読み込むフォントの種類や太さを最小限にすることも、ファイルサイズ削減につながります。
サブセット化で軽量化
日本語Webフォントのファイルサイズを削減する効果的な方法として、サブセット化があります。サブセット化とは、サイトで実際に使用する文字だけを含んだフォントファイルを作成する技術です。
日本語フォントには数千から数万の文字が含まれていますが、実際に使用するのはその一部です。必要な文字だけを抽出することで、ファイルサイズを大幅に削減できます。
サブセット化の効果を以下の表で示します。
| 状態 | 含まれる文字数 | ファイルサイズ目安 |
|---|---|---|
| フルセット | 約10,000文字以上 | 2〜5MB |
| サブセット化後 | 使用文字のみ | 100KB〜1MB |
Google Fontsなどの一部サービスでは、自動的にサブセット化された状態でフォントを配信しています。
font-display設定の活用
FOITやFOUTの問題に対処するために、CSSのfont-displayプロパティを活用することが推奨されます。このプロパティは、フォントの読み込み中にブラウザがどのように振る舞うかを制御できます。
font-displayにswapを指定すると、フォントの読み込み中は代替フォントでテキストを表示し、読み込み完了後にWebフォントに切り替わります。これにより、テキストが表示されない時間をなくすことができます。
font-displayの主な値と動作は以下のとおりです。
font-displayの主な設定値
- auto:ブラウザのデフォルト動作
- swap:代替フォントで即時表示し、後で切り替え
- fallback:短い待機後に代替フォントで表示
- optional:通信環境に応じて表示を最適化
サイトの特性に応じて、最適な設定を選択しましょう。
preloadによる先読み
Webフォントの読み込みを高速化するテクニックとして、preloadの活用があります。HTMLのhead内でpreloadを指定することで、ブラウザにフォントファイルの優先的な読み込みを指示できます。
ページの表示に重要なフォントを事前に読み込むことで、FOITやFOUTの発生を軽減できます。ただし、preloadを多用しすぎると逆効果になる可能性があるため、本当に必要なフォントにのみ適用することが重要です。
導入時のチェックポイントをまとめました。
Webフォント導入時のチェックリスト
- 使用するフォントの種類と太さを最小限に絞る
- サブセット化でファイルサイズを削減する
- font-displayを適切に設定する
- 重要なフォントにはpreloadを活用する
- 代替フォント(フォールバック)を必ず指定する
これらの対策を講じることで、Webフォントのデメリットを最小限に抑えながら、メリットを最大限に活かすことができます。

適切な設定と対策を行えば、Webフォントのデメリットは軽減できます。導入前にチェックリストで確認しておくと安心ですよ。

Webフォントの選び方
無料サービスの特徴
Webフォントの代表的な無料サービスとして、Google Fontsがあります。豊富な日本語フォントを含む数千種類のフォントが利用可能で、商用利用も許可されています。
Google Fontsは導入が簡単で、CDNを通じた高速配信に対応しているため、初めてWebフォントを使用する方に適しています。ただし、フォントの種類は有料サービスと比べると限られます。
有料サービスの特徴
より多彩なフォントやサポートを求める場合は、有料サービスの利用を検討しましょう。Adobe Fontsは、Creative Cloudの契約に含まれており、高品質なフォントを追加費用なしで利用できます。
日本語フォントに特化したサービスとしては、モリサワのTypeSquareやフォントワークスのFONTPLUSなどがあります。企業サイトやブランドサイトでは、これらの有料サービスを活用することで、より洗練されたデザインを実現できます。
主なWebフォントサービスを比較した表を以下に示します。
| サービス名 | 料金 | 日本語フォント | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Google Fonts | 無料 | あり | 導入簡単、商用利用可 |
| Adobe Fonts | CC契約に含む | 豊富 | 高品質、同期機能 |
| TypeSquare | 有料 | 非常に豊富 | モリサワフォント利用可 |
| FONTPLUS | 有料 | 豊富 | フォントワークス提供 |
予算と必要なフォントの種類を考慮して、最適なサービスを選択しましょう。
サイト目的に合わせた選択
Webフォントを選ぶ際は、サイトの目的やターゲットユーザーを考慮することが重要です。コーポレートサイトであれば、信頼感のあるゴシック体や明朝体が適しています。一方、クリエイティブな印象を与えたいポートフォリオサイトでは、個性的なデザインフォントを選ぶことも選択肢です。
読みやすさを重視するなら、本文にはシンプルなフォントを選び、アクセントとして見出しに装飾的なフォントを使用する方法が効果的です。フォントの組み合わせも含めて、サイト全体のデザインとの調和を意識しましょう。

まずは無料のGoogle Fontsから試してみて、必要に応じて有料サービスを検討するのがおすすめです。
よくある質問
- Webフォントを使うとサイトが重くなりますか?
-
Webフォントの使用により、ページの読み込み時間が長くなる可能性があります。特に日本語フォントはファイルサイズが大きいため、影響が出やすい傾向にあります。ただし、サブセット化やfont-display設定などの対策を行うことで、影響を最小限に抑えることができます。
- 無料のWebフォントでも商用利用はできますか?
-
Google Fontsなど多くの無料Webフォントサービスは、商用利用も許可されています。ただし、サービスやフォントによってライセンス条件が異なる場合があるため、利用前に必ず各サービスの利用規約を確認することをおすすめします。
- Webフォントとシステムフォントはどちらを使うべきですか?
-
サイトの目的によって最適な選択は異なります。デザインの統一性やブランドイメージを重視する場合はWebフォントが適しています。一方、表示速度を最優先する場合や、シンプルなデザインで十分な場合は、システムフォントを選ぶことも有効な選択肢です。両者を組み合わせて使用するケースも多いです。
- スマートフォンでもWebフォントは正しく表示されますか?
-
主要なブラウザであれば、スマートフォンでもWebフォントは正しく表示されます。むしろ、Webフォントを使用することで、iPhoneとAndroidで同じフォント表示を実現できるメリットがあります。ただし、モバイル回線では読み込み時間が長くなる可能性があるため、軽量化の対策が特に重要です。
まとめ
Webフォントは、閲覧環境を問わず統一されたフォント表示を実現できる便利な技術です。デザイン性の向上やSEO効果、運用効率の改善など、多くのメリットがあります。
一方で、ページ表示速度の低下、FOIT・FOUTの発生、ライセンス費用の負担、サーバー障害時のリスク、フォント選択の制限といったデメリットも存在します。これらを理解したうえで、適切な対策を講じることが重要です。
導入時には、使用箇所の限定、サブセット化による軽量化、font-display設定の活用、preloadによる先読みなどの対策を行いましょう。また、サイトの目的や予算に合ったフォントサービスを選ぶことで、Webフォントのメリットを最大限に活かすことができます。

