Googleサーチコンソールに新機能として「カスタムアノテーション」が追加されました。この機能を活用することで、サイト改修やアルゴリズムアップデートなどの重要なイベントをパフォーマンスグラフ上に記録し、データの変動要因を視覚的に把握できるようになります。これまで手動で管理していたSEO施策の履歴を、サーチコンソール上で一元管理できるため、分析作業の効率化が期待できます。本記事では、カスタムアノテーション機能の基本的な使い方から、実務で活用するための具体的な方法まで詳しく解説します。
- カスタムアノテーション機能の概要と特徴
Googleサーチコンソールのカスタムアノテーションは、パフォーマンスデータの変動要因を記録・可視化できる新機能です
- 具体的な設定手順と操作方法
数ステップで簡単にアノテーションを追加でき、過去のイベントも遡って記録することが可能です
- SEO分析における効果的な活用方法
サイト改修やアルゴリズムアップデートの影響を正確に把握し、施策の効果測定に役立てられます
カスタムアノテーションとは
機能の基本的な仕組み
カスタムアノテーションは、パフォーマンスグラフの特定の日付にマーカーを設置し、メモを残せる機能です。設定したアノテーションは、グラフ上に縦線として表示され、クリックすることで詳細な内容を確認できます。
記録できる情報は日付とコメントのみですが、シンプルな構成であるため、誰でも直感的に操作できる点が特徴です。アノテーションは最大100件まで保存可能で、過去16か月以内の日付であれば遡って追加することもできます。
Googleアノテーションとの違い
カスタムアノテーションとは別に、Googleが自動で設定する「Googleアノテーション」も存在します。Googleアノテーションには、コアアルゴリズムアップデートやスパムアップデートなどの検索システムの更新情報が自動的に記録されます。
ユーザーが自由に編集できるカスタムアノテーションと、Google側が管理するGoogleアノテーションを組み合わせることで、検索パフォーマンスの変動要因をより正確に分析できます。両者は同じグラフ上に表示されるため、外部要因と内部施策の影響を同時に確認することが可能です。
表示される場所と確認方法
カスタムアノテーションは、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポート画面に表示されます。グラフの下部には「アノテーション」というセクションがあり、ここで一覧表示やフィルタリングが可能です。
表示のオン・オフを切り替えることもできるため、アノテーションが多くなった場合でも、必要な情報のみを表示させることができます。また、特定の期間に絞り込んで表示することで、分析作業を効率化できる点も便利です。

カスタムアノテーションを活用すれば、データの変動と施策の関係を一目で把握できるようになります。まずは基本的な仕組みを理解しておきましょう。

サーチコンソールでの設定手順
アノテーションの追加方法
まず、Googleサーチコンソールにログインし、対象のプロパティを選択します。次に、左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリックしてレポート画面を開きます。
グラフ上でアノテーションを追加したい日付をクリックし、表示されるポップアップから「アノテーションを作成」を選択します。コメント欄に記録したい内容を入力し、「保存」をクリックすれば設定完了です。コメントは120文字以内で入力する必要があります。
編集と削除の操作
既存のアノテーションを編集する場合は、グラフ上のマーカーをクリックするか、グラフ下部のアノテーション一覧から該当項目を選択します。ポップアップが表示されたら、「編集」をクリックして内容を修正できます。
削除する場合は、同様の手順でポップアップを表示し、「削除」を選択します。一度削除したアノテーションは復元できないため、重要な情報を誤って消さないよう注意が必要です。チームで管理している場合は、削除前に他のメンバーへの確認を行うことをおすすめします。
設定時の注意点
カスタムアノテーションには、いくつかの制限事項があります。以下の点を事前に把握しておくと、スムーズに活用できるでしょう。
カスタムアノテーション設定時のチェックポイント
- オーナーまたは完全な権限が必要(制限付きユーザーは編集不可)
- コメントは120文字以内で入力
- 最大100件まで保存可能
- 過去16か月以内の日付のみ設定可能
これらの制限を超えると、新しいアノテーションを追加できなくなります。定期的に古い情報を整理し、必要な情報のみを残しておくことが大切です。
複数のアノテーションを管理するコツ
アノテーションの数が増えてくると、管理が煩雑になる可能性があります。効率的に管理するためには、コメントの記載ルールを事前に決めておくことが有効です。
たとえば、コメントの冒頭に「改修」「コンテンツ」「技術」などのカテゴリを記載することで、後から検索や整理がしやすくなります。チームで運用する場合は、担当者名や施策の優先度なども記載しておくと、振り返り作業がスムーズに進みます。

設定自体は非常に簡単ですが、長期的に活用するためには記載ルールの統一が重要です。チームでの運用ルールを最初に決めておきましょう。
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カスタムアノテーションの活用例
サイト改修の記録
ウェブサイトのリニューアルやデザイン変更、ページ構造の修正などは、検索パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。これらの改修をアノテーションとして記録しておくことで、変更後のデータ変動を正確に評価できます。
特にURL構造の変更や内部リンクの見直しなど、SEOに直接影響する改修は必ず記録しておくことをおすすめします。改修内容と影響範囲を簡潔にまとめておくと、後から振り返る際に役立ちます。
コンテンツ更新の追跡
新規コンテンツの公開や既存記事のリライト、大量のページ追加なども、アノテーションで管理すると効果的です。コンテンツ施策の効果を測定する際に、いつ何を更新したかが明確になります。
更新したコンテンツの数や対象カテゴリなどを記録しておくことで、どのような施策が成果につながったかを分析しやすくなります。定期的なコンテンツ更新を行っている場合は、月次や週次でまとめて記録する方法も考えられます。
技術的な変更の管理
サーバー移行やCDNの導入、表示速度の改善施策など、技術的な変更もパフォーマンスに影響を与える可能性があります。これらの変更も漏れなく記録しておくことが重要です。
以下の表は、技術的な変更として記録すべき項目の例をまとめたものです。
| 変更カテゴリ | 具体的な項目例 | 想定される影響 |
|---|---|---|
| インフラ | サーバー移行、CDN導入 | 表示速度、クロール効率 |
| セキュリティ | SSL証明書更新、HTTPS移行 | インデックス状況 |
| 構造化データ | schema.org実装、リッチリザルト対応 | 検索結果の表示形式 |
| Core Web Vitals | LCP改善、CLS対策 | ランキング、ユーザー体験 |
技術的な変更は、変更の効果が現れるまでに時間がかかることもあります。アノテーションを設定しておくことで、数週間から数か月後の変化も追跡しやすくなります。
外部要因の記録
自社でコントロールできない外部要因も、アノテーションとして記録しておくと分析に役立ちます。業界内の大きなニュースや競合サイトの動向など、検索需要に影響を与える可能性のある出来事をメモしておきましょう。
季節性のあるビジネスの場合は、繁忙期や閑散期の開始時期をアノテーションしておくと、年間を通じたパフォーマンス分析がしやすくなります。前年同期比での比較を行う際にも、これらの記録が参考になります。

記録すべきイベントを明確にしておくことで、アノテーション機能を最大限に活用できます。自社に関係の深い項目から優先的に記録していきましょう。
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SEO分析での効果的な使い方
施策効果の測定方法
SEO施策を実施した際は、その施策の効果を正確に測定することが次の改善につながります。カスタムアノテーションを活用することで、施策実施日を起点とした前後比較が容易になります。
施策を記録する際は、実施した内容だけでなく、期待する効果や測定する指標も併せてメモしておくと、効果検証がスムーズに進みます。コメント欄の文字数制限があるため、重要な情報を簡潔にまとめる工夫が必要です。
アルゴリズム変動との関連分析
Googleアノテーションには、コアアルゴリズムアップデートなどの検索システムの更新情報が自動で記録されます。この情報と自社のカスタムアノテーションを組み合わせることで、パフォーマンス変動の要因をより正確に分析できます。
以下の表は、分析時に確認すべきポイントをまとめたものです。
| 変動パターン | 確認すべきアノテーション | 分析のポイント |
|---|---|---|
| 急激な上昇 | 直近の施策、アルゴリズム更新 | どの施策が効果的だったか特定 |
| 急激な下落 | 技術的変更、アルゴリズム更新 | 問題の原因を切り分け |
| 緩やかな上昇 | 継続的なコンテンツ施策 | 長期的な効果を確認 |
| 緩やかな下落 | 競合動向、市場変化 | 外部要因の影響を評価 |
アルゴリズムの更新と自社施策が同時期に重なった場合は、変動の要因を正確に特定することが難しくなります。そのような場合は、類似のページグループごとに傾向を比較するなど、多角的な分析を行うことが有効です。
チーム間での情報共有
複数人でウェブサイトを運営している場合、各担当者が行った施策を共有することが重要です。カスタムアノテーションは、同じプロパティにアクセスできるユーザー間で共有されるため、チーム内での情報共有ツールとしても活用できます。
定期的なミーティングの際に、アノテーション一覧を確認しながら施策の進捗を共有することで、チーム全体の認識を統一できます。施策の実施者や承認者の名前をコメントに含めておくと、詳細を確認したい場合に誰に聞けばよいかが明確になります。
レポート作成への活用
月次や四半期ごとのSEOレポートを作成する際、アノテーション情報を活用することで、報告の質を高めることができます。パフォーマンスの変動理由を説明する際に、記録されたアノテーションを根拠として示すことで、説得力のある報告が可能になります。
レポート作成時の活用ポイント
- 報告期間内のアノテーションを一覧で抽出
- パフォーマンス変動と施策の関連性を視覚的に説明
- 次期施策の根拠としてデータを活用
- 過去の施策効果を振り返り、改善点を抽出
レポート作成の工数を削減しながら、内容の質を向上させることができるため、定期的なレポート業務がある場合は積極的に活用することをおすすめします。

アノテーション機能を分析に活用することで、施策の効果検証やチーム連携が格段に向上します。ぜひ日常業務に取り入れてみてください。

運用時の注意点と課題
権限管理の重要性
カスタムアノテーションの追加・編集・削除には、オーナーまたは完全な権限が必要です。制限付きユーザーはアノテーションを閲覧することはできますが、変更を加えることはできません。
チームで運用する場合は、誰がアノテーションを管理するかを事前に決めておくことで、意図しない編集や削除を防ぐことができます。権限の付与は必要最小限にとどめ、管理責任者を明確にしておきましょう。
記録すべき情報の取捨選択
アノテーションは最大100件までという制限があります。すべての変更を記録しようとすると、すぐに上限に達してしまう可能性があります。
記録すべき情報の優先順位を設定し、重要度の高いイベントのみをアノテーションとして残すようにしましょう。以下のような基準で取捨選択することが考えられます。
| 優先度 | 記録すべきイベント例 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 高 | サイト全体の改修、URL構造変更 | 影響範囲が広い |
| 中 | 主要ページのリライト、新カテゴリ追加 | 中程度の影響が想定される |
| 低 | 軽微な修正、誤字脱字の訂正 | 影響が限定的 |
優先度が低いイベントについては、別途スプレッドシートなどで管理し、必要に応じてアノテーションに追加するという運用方法も有効です。
コメント内容の統一ルール
複数人で運用する場合、コメントの記載方法がバラバラだと、後から振り返る際に混乱が生じる可能性があります。事前に記載ルールを策定し、チーム内で共有しておくことが重要です。
コメント記載ルールの例
- 冒頭にカテゴリタグを記載(例:【改修】【コンテンツ】【技術】)
- 具体的な変更内容を簡潔に記述
- 影響範囲(全体/特定ページ/特定カテゴリ)を明記
- 担当者のイニシャルを末尾に追加
ルールを決めておくことで、アノテーション一覧を見た際に、内容を素早く把握できるようになります。運用開始前にテンプレートを作成しておくと、記載のばらつきを防げます。
定期的な棚卸しの実施
アノテーションが増えてきたら、定期的に棚卸しを行い、不要になった情報を整理することをおすすめします。古い情報が残りすぎると、重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
四半期ごとや半年ごとに見直しを行い、過去16か月を超えて参照する必要がなくなったアノテーションは削除を検討しましょう。削除前に、必要な情報を別の場所にバックアップしておくことも忘れないようにしてください。

運用ルールを事前に決めておくことで、長期的に活用できる仕組みが構築できます。定期的な見直しも忘れずに行いましょう。
よくある質問
- カスタムアノテーションは無料で使えますか?
-
はい、Googleサーチコンソールの機能の一部として無料で利用できます。追加の料金は発生しません。
- 過去の日付にアノテーションを追加することはできますか?
-
過去16か月以内の日付であれば、遡ってアノテーションを追加することが可能です。それより前の日付には追加できません。
- アノテーションは他のユーザーにも表示されますか?
-
同じプロパティにアクセスできるユーザー全員にアノテーションが表示されます。ただし、編集や削除ができるのはオーナーまたは完全な権限を持つユーザーのみです。
- GoogleアナリティクスのアノテーションとGoogleサーチコンソールのカスタムアノテーションは連携できますか?
-
現時点では、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールのアノテーション機能は別々に管理されており、自動連携の機能はありません。両方のツールでそれぞれ設定する必要があります。
- アノテーションを削除した場合、復元できますか?
-
一度削除したアノテーションは復元できません。重要な情報を削除する前に、内容をバックアップしておくことをおすすめします。

まとめ
Googleサーチコンソールのカスタムアノテーション機能は、ウェブサイトのパフォーマンス分析を効率化する便利なツールです。サイト改修やコンテンツ更新、技術的な変更など、検索パフォーマンスに影響を与える可能性のあるイベントを記録することで、データの変動要因を正確に把握できるようになります。
効果的に活用するためには、記録すべきイベントの優先順位を決め、コメントの記載ルールを統一しておくことが重要です。チームで運用する場合は、権限管理や情報共有のルールも事前に策定しておきましょう。
まずは自社のウェブサイトで重要な施策を記録することから始めてみてください。継続的にアノテーションを活用することで、SEO施策の効果検証や意思決定の質を向上させることができるでしょう。

